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H-2Aロケット28号機成功

2015-03-27 22:42:19 | 宇宙
MHI及びJAXAは、種子島宇宙センターから3月26日10時21分(JST)に、
情報収集衛星光学5号機を搭載したH-2Aロケット28号機を予定通り打ち上げました。
ロケットは正常に飛行し、情報収集衛星光学5号機を分離したことを確認しました。
今回の28号機打ち上げ実施にご協力頂きました関係各方面に深甚の謝意を表します。
なお、ロケット打ち上げ時の天候は晴れ、東の風(5.0m/s)、気温17.1℃ でした。
と、JAXAから発表されました。


情報収集衛星は、他国の軍事関連施設の監視や災害時の状況把握に利用。
デジタルカメラと同じ仕組みで地上を撮影する光学衛星と夜間や悪天候でも撮影できる
レーダー衛星があり、内閣衛星情報センターが運用する。
現在、光学衛星2基、レーダー衛星2基とその予備機1基の計5基を配備している。
いずれも高度400~600キロの軌道を周回し、地球上のあらゆる地点を24時間
以内に1回以上撮影できる態勢になっている。

今回は光学5号機で、2009年に打ち上げられ、設計寿命(5年)を迎えた光学3号
機の後継となる。
60センチの物体を識別するとされる3号機より、撮影能力は向上している(40センチ?)
という。
衛星の情報や撮影した画像データは特定秘密保護法の特定秘密に指定されている。

一方、国産主力ロケットであるH2Aの打ち上げは今年度5回目。
#24 5月24日 だいち2号
#25 10月7日 ひまわり8号
#26 12月3日 はやぶさ2号
#27 2月1日  情報収集衛星レーダー予備機
#28 3月26日 情報収集衛星光学5号機

また昨年10月の「ひまわり8号」の打ち上げから、約2か月間隔で4機のロケットが
打ち上げられることになる。
三菱重工業は今年度から作業手順を見直し、打ち上げまでの準備工程を2週間近く短縮した
ことで、過去最多の年間打ち上げ数を実現した。
前回打ち上げからの間隔は53日で最短記録となった。
打ち上げの成功は、2005年から22回連続で、成功率は96.4%(28機中27機)と
なった。
今回の衛星の開発費は約325億円で、打ち上げ費用は約106億円。

毎日新聞HPより