車に百足図鐔 (鍔の歴史)
車に百足図鐔 明珎保周
表に源氏車を、裏には百足を意匠した、異風な趣のある鐔。保周(やすなり)もまた信家写しの鐔を遺している、江戸時代後期の江戸の鐔工である。この鐔ははっきりとした信家写しではないが、地造り、打返耳、鋤彫などの手法と、総体から窺い採れる風合いは信家に通じるものがある。この大胆な意匠は大きな魅力だ。87ミリ。
亀甲文図鐔 保周作
まさに信家写し。打返耳に仕立てて地に鎚目を残しているところなど、造り込みに頑強な風合いがあるも、切羽台厚さが3.4ミリと、信家に比して薄手。焼手を加えており、地の働きを生み出す工夫をしている。77ミリ。□
車に百足図鐔 明珎保周
表に源氏車を、裏には百足を意匠した、異風な趣のある鐔。保周(やすなり)もまた信家写しの鐔を遺している、江戸時代後期の江戸の鐔工である。この鐔ははっきりとした信家写しではないが、地造り、打返耳、鋤彫などの手法と、総体から窺い採れる風合いは信家に通じるものがある。この大胆な意匠は大きな魅力だ。87ミリ。
亀甲文図鐔 保周作
まさに信家写し。打返耳に仕立てて地に鎚目を残しているところなど、造り込みに頑強な風合いがあるも、切羽台厚さが3.4ミリと、信家に比して薄手。焼手を加えており、地の働きを生み出す工夫をしている。77ミリ。□