網文図鐔 (鐔の歴史)


網文図鐔 信家図宗義製下地政秀
信家の同図を見事に写し、しかも金布目象嵌という独創を加えている。耳の処理も打返耳ではなく二重式に仕立てている。地鉄造りなどは信家そのものとは言いすぎであろうが、信家に迫っている。製作したのは、下地が埋忠系の政秀、彫刻と象嵌が宗義ということであろう。いずれも信家の作品に迫り、しかも独自の作風を目差していたものと推測される。網目の下に亀甲文があり、焼手によって魅力ある地相に変化している。布目象嵌により、この網文は干網を意匠したものであろうことが想像される。76.5ミリ。


網文図鐔 信家図宗義製下地政秀
信家の同図を見事に写し、しかも金布目象嵌という独創を加えている。耳の処理も打返耳ではなく二重式に仕立てている。地鉄造りなどは信家そのものとは言いすぎであろうが、信家に迫っている。製作したのは、下地が埋忠系の政秀、彫刻と象嵌が宗義ということであろう。いずれも信家の作品に迫り、しかも独自の作風を目差していたものと推測される。網目の下に亀甲文があり、焼手によって魅力ある地相に変化している。布目象嵌により、この網文は干網を意匠したものであろうことが想像される。76.5ミリ。