小督仲国図小柄
小督仲国図小柄
とある小さな屋敷に小督の存在を知った仲国は、すぐさま声をかけて天皇の許に戻るべく説得すべきか迷っていた。このまま行方が知れぬこととしておいた方が互いに幸せであるかもしれぬ。幾度か門扉を押し開けようと試みるが足が動かない・・・。流れている想夫恋は、離れてもなお夫を想う極にほかならず、仲国が思いついたのは自らの横笛を琴に重ね合わせて小督の心を問うことであった。
小督仲国図小柄
とある小さな屋敷に小督の存在を知った仲国は、すぐさま声をかけて天皇の許に戻るべく説得すべきか迷っていた。このまま行方が知れぬこととしておいた方が互いに幸せであるかもしれぬ。幾度か門扉を押し開けようと試みるが足が動かない・・・。流れている想夫恋は、離れてもなお夫を想う極にほかならず、仲国が思いついたのは自らの横笛を琴に重ね合わせて小督の心を問うことであった。