波に芦図笄 古金工


波に芦図笄 古金工
荒れ狂う川面を表現したものであろう、大地に根を張る芦も流されまいとしているようだ。崩れ落ちる波は川瀬の岩にぶつかって飛び散っている様子であろうか異風で面白い。その下には細い毛彫で渦巻き状に波が描かれている。いずれも高彫で、金色絵の痕跡が残されている。背景は魚子地であり、これらの図の中での波は主題の一つ、大きな意味を持つものである。単なる荒れた川瀬の風景を捉えたものではなく、強い意味が背景に隠されている。


波に芦図笄 古金工
荒れ狂う川面を表現したものであろう、大地に根を張る芦も流されまいとしているようだ。崩れ落ちる波は川瀬の岩にぶつかって飛び散っている様子であろうか異風で面白い。その下には細い毛彫で渦巻き状に波が描かれている。いずれも高彫で、金色絵の痕跡が残されている。背景は魚子地であり、これらの図の中での波は主題の一つ、大きな意味を持つものである。単なる荒れた川瀬の風景を捉えたものではなく、強い意味が背景に隠されている。