酔漢のくだまき

半落語的エッセイ未満。
難しい事は抜き。
単に「くだまき」なのでございます。

いじんさんって何? 小学校の頃

2007-06-01 18:18:15 | 塩竈小学校の頃の話
 以前このブログに「ああむじょう」の話を書きました。この話を書いた後、家内から、辻 仁成氏のエッセイの話を聞きまして。
「巨人の星のテーマソング。例の おもいこんだら ってあるじゃない。彼は 重いコンダラ って タイヤ引きのことだと思ってたみたいよ」
「ありがちだよなぁ」
「めったにない事よ!」
「そんな話、子供の頃なかった?」
「聞いた事ないなぁ、塩竃が多かったんじゃないの?」
失礼な!塩竃はおもしろいだけだい!?

で、小学校の音楽の時間の話です。6年生夏休み前(この時期の話が多くてすみません。なにせいろんな事が凝縮して起こったのですから)音楽の先生(女の先生で名前は忘れました)が夏休みの宿題の話をしました。
「曲はなんでもいいです。1年~6年までの音楽の教科書に乗っている、曲とか歌とかの、作曲者や作詞者を1名挙げて、その人がどんな人か、また曲や詩の意味が分かればそれも書いてください。原稿用紙2枚以上で」
これまで、音楽の宿題なんて、せいぜいリコーダーの練習をするくらいのものでした。そこへ来て、いきなり原稿用紙2枚はせっかくの夏休みも気分が重くなるというものです。
そうでなくても、今年は読書感想文からも逃げられないのです(ブログ ああむじょうって何? 参照)
「酔漢、おめぇピアノ習ってるんでねぇか。なんかおせて(教えて)けねぇかや?」
「俺だってめんどくせぇおん、やんだっちゃ。んでも、教科書さぁ結構載ってぺ」
「載ってたっけや?」
「この前、赤とんぼ やったべ。山田耕作の事書いてたべや」
「んだっけか?」
「ほれ、ここさ載ってっぺ」
教科書を広げて、見せました。話してるのは、庄司君です。
「なして、教科書なんだべね」ただし君も話に入って来ました。
「わたし、野口 雨情で書くんだ」えらよしえ(江良さんです。結構エライ人でした。勉強よくしてました)が3人の女子とともに集まってきました。
(なんだ、みんな情報欲しいんだ)
「だれっしゃ?」
「この前、テレビでやってたのっしゃ。しゃぼん玉とか赤い靴とか作詞した人」
「赤い靴って あの いじんさんに連れられていっちゃた ってやつだべ」
「んだ、誘拐犯ば歌にしておもせえのかや」

シーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。


「ただし、あれ誘拐犯でねぇど」

みんな、爆笑でした。「いくらなんでも誘拐犯でねぇべ」
「なんだや俺、てっきり外国の誘拐犯だとばかり思ってたのっしゃ」
「馬鹿だなや、偉い人がそんな事すっか?」
この、進藤君の発言に今度は僕ら全員、目を合わせました。
「進藤、今、なんて言ったのっしゃ?」
「んだから、偉い人って言ったのっしゃ」
「そんな歌詞あったかや?」
「んだべ、あっちゃ、ほれ いじんさんに連れられて行っちゃった って」
「いじんって?」
「図書室さぁあっぺっちゃ、世界の偉人伝って。外国から来た、偉い人が、日本人の優秀な女の子を外国に連れて行って教育したという話しなんだべ?」

シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
数秒後 爆笑

「なして笑うのっしゃ!」進藤君は怒りながら話しています。
「おめぇいじんって外国人の事だべさ」庄司君が腹を抱えながら話してます。
「だから、こうよ。ちょっとこっち見てよ」えらさんが黒板に向うと
「進藤君のはこれ(偉人)で、歌のはこれよ!(異人)」と、書きました。
「なんだや、やっぱり外国人の誘拐犯でねぇか」進藤君はなっとくしたのですが、まだ、なにやら怒っています。

帰りに、ただし君と
「進藤、考え過ぎたんでねぇのかや」と酔漢。
「んでも、おもせかったなや」
「進藤、しっかりわらかしてくれたおんな」

今思えば、すごい解釈だったなと思います。

やっぱり塩釜の小学校だからでしょうか?そばに頷いている家内がおります。
家内は仙台市立八木山小学校一番最初の一年生でした。

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1 コメント

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Unknown (元・部下☆)
2007-06-02 13:05:07
こんにちは。

休憩室で話しましたね。あの頃が懐かしいです。
まだまだネタはあったはず、次回も楽しみにしていますジ~ (・_|
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