酔漢のくだまき

半落語的エッセイ未満。
難しい事は抜き。
単に「くだまき」なのでございます。

年下君の愛車

2011-07-12 12:28:38 | 自転車の話
「ツールドフランス」が行われております。
今年は「ジロ・デ・イタリア」もそのコースやらルールなどが変わりまして、面白い展開でした。
総合優勝は予想を覆すこともなく「アルベルト・コンタドール」でした。
昨年100周年を迎え、今年は101回目の開催。二度の中止を与儀なくされておりますが、イタリアの国家的スポーツイベントの一つとなっております。
何せ、今年は山岳コース「ピレネー越え」が増えて、山男達の本領発揮となった訳です。
「マリアヴェルデ」は総合優勝者との他に与えられる「山岳賞」。
緑のジャ-ジは山男達にとってはこの上もない名誉なのです。
「ステファノ・ガルゼッリ」が獲得いたしましたが、この選手、イタリア人の37歳。
総合優勝コンタドールのグランドスラムを阻止いたしました。
「山の神」そのもの。
「ピレネーから生まれた男」とも「ピレネーに最も愛された男」とも言われております。
いやぁ面白かった。
といいつつ、あまり日本では盛んではない自転車ロードレース。
「駅伝」に近いものがあるのかな。と思っております。
ヨーロッパの陸上にはない「駅伝」です。
そんな感じの国民的スポーツとなっております。

今「ツールドフランス」は開催中。
フランスを一周するこのロードレースは、これまたフランスの国家的行事でもあります。
日本人で初めて「ツール」を全戦取材いたしましたのが、林さん。
酔漢、酒の席で一緒になり、その自転車談義に花が咲きました。
藤沢在住の酔漢に取りましては「神様」のような人でございます。
この「ツール・ド・フランス」ですが、本日は「第10ステージ」が行われます。
まだポイントを話するほどレースが進んでおりませんが、酔漢が優勝候補の筆頭にあげておりますのが、「ジロ」を制しました「アルベルト・コンタドール」です。
年下君は「アンディ・シュレク」の優勝を譲りませんが、「ジロ」と「ツール」の二大会を同時に制覇できる男が久しぶりに出てきてほしい。こうした願いでもあります。
コンタドールは、まだ過酷なジロの疲れがとれないままツール突入となりましたが、(他にもドーピング問題がまだ解決しておりません・・)天才シュレクとの一騎打ちとなることだと思います。

年下君が自転車に興味を持った頃「ランス・アームストロング」絶頂期でございました。
「親父、アームストロングより早かった、強かった選手って?」
「俺が譲らないのは『エディ・メルクス』だ。ロードもトラックもどこでも優勝。まさしく、70年代はエディの為にあったと思う」
「そうかなぁ。やっぱりランスだろ!」
数々のメルクス伝説を話しても、そりゃ彼にとってのヒーローはランス・アームストロングしかないのです。

以前、中古ロードレーサーを修理して、「富士中古ロードレーサー年下バージョン」を自作した酔漢でございました。

しかし、昨年の春。
家内からの携帯着信。
「年下が、交通事故。救急車で搬送。救急室へ検査入院」との一報。
正直慌てました。(そりゃ、自分の息子の交通事故の一報ですから焦らない親はいないと思います)
「状況は?」
「相当の速さで、止まっている車に後ろから突っ込んだみたい。リアガラスが粉々!」
「本人の怪我は?」
「それが・・・・」と一瞬言葉が止まった家内。
「どうした!早く!」急き立てる酔漢。
「それがね・・・・本人、どこも怪我してないのよ!」
「・・・・・どこも?・・・・こんな事ってある?」
「そうなのよ、相手の車の後ろは大破に近いわね。でもね、本人かすり傷もないのよ」
「奇跡に近い?」
「警察の人もそう言ってた。ヘルメットがなければ重症だって!」
「無事なんだな!よかった・・・そうか!無事なのか?」
「今、年下の無事は言ったよ」
「そうじゃ無くて、自転車は・・・」
そこで電話を切られてしまいました。
後から家内と話しましたが、「息子の怪我と自転車とどっちの心配してんのよ!」でして・・・・。
やはり、自転車はホークが折れ曲がり、フレームも曲がっております。
病院から帰った年下君の最初の一言。
「親父、スマン!作品をダメにした!」でした。
「一瞬の気の緩みが大事故に繋がる。身を持って体験したな。自転車は壊れても、直せるが(直せるレベルではありませんが・・)体が大事だ。まずは良かった」
というわけでした。

「半年間。自転車乗車禁止。高校入学まで新しいのはダメ!」
という事で、本人はいたって「もんもん」とした生活を送っておりましたが。
高校入学も決まった頃。
「ロードバイクの入門用」として丁度いいのが、地元のショップにありまして。
これを値切りに値切って自身で購入したのでした。
それが、最初の写真です。
「親父!トレックだ!ランスと同じだ!」
今、どこに行くのも、この愛車に跨る彼でございます。
彼のランス好きは、これは本物でして、何せサングラスまで「ランス・アームストロングモデル」を愛用。
この出で立ちで、江の島あたりを走っている「ロードバイク」を後ろから追いかけるのが彼のマイブームとなっております。

五月実家のガレージで久しぶりに酔漢の愛車を天井から降ろしました。
サンパチのランドナー。
「親父。今ランドナーは見直されてるんだ!決して古くない!むしろ今手に入らない分だけマニアが写真を撮りにくる位だ。一緒にツーリングしよう!」とは年下君の言葉。
20年以上、乗ってませんでしたが、どこも傷んでおりませんでした。
これは管理してくれていた親父殿へ感謝です。
今度、帰省したら、愛車を藤沢まで運ぼうと決心した酔漢です。
ですが、もう一度、宮城の道を走ってから。
七ヶ浜を一周。
このコース侮るなかれ!
ロードレースのへたなコースよりはるかにハードなのです。
テクニック体力両方いるのでした。
もとっも、自分でタイムトライアルをすればの話。
「花淵漁港前から吉田浜への登り。そして下り。火力発電所前から直線的な登り・・・町役場からカーブのきつい下り坂・・菖蒲田浜直線の強い向かい風・・・」
まだ、風景は震災の様子。
思い出は、昔のままなのです。

細かいところで、部品に不満を持っている年下君です。
「まずは乗りつぶす。これが大事だ」
「乗りつぶす?」
「一日100Kmは走ったら?の話さ」
「親父は?」
「笹谷峠を自転車で越えたら、同じ土俵に上げてやる!」
「ムリ・・・だぁぁ」
無理は承知なのですが・・・・父親が負けるわけには・・・行きません。
えっつ?酔漢さん今でもチャレンジする?
腰がぁぁ・・・いてぇぇ・・・。

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4 コメント

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ブーム (ひー )
2011-07-13 19:57:01
以前にも職場で流行っていることを話ましたが、増えているようです。
やはりこの年令での基本は、健康でしょ。
なんと、糖尿病を患っていた人の血糖がみるみる下がっていったようです。
すると、太り気味の高血圧のやつから、通勤のバス代を浮かそうとしてる者まで、それから震災の時自転車があったら ・・・と後悔している者までロードタイプを購入 、増えたのにはもう一つ理由が・・
それはお下がりです。
新車を買った人が、無料で提供したのです。
買い替えすると一人の増えるという現象が起きたのです。
いいことですね。しかし、怪我や事故もついて来るわけだし 気を付けないと・・・ですね。
息子さんが無事で何よりです。
奥様とあの会話では誤解を招いてしまいますね。

因みに私は自転車とカメラを天秤にかけ
結果カメラを選びました。20万掛かりましたが健康は散歩するということで金をかけないように(笑)


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ひー様へ (酔漢です)
2011-07-14 09:06:21
多くのロードバイクとすれ違いながら通勤してます。すぐ江の島なので、自転車でのツーリングには最適なのでしょうね。
ですが、本編でも語りましたが、「七ヶ浜周回コース」が一番面白い道だったと思うのです。
景色は最高、道は厳しい。
トライアスロンの自転車コースとなっているようですが、泳いだ後あの道を走るのかと思うと、少し引けてきます。
ときたま、ツールの結果を見てますが、一度ご覧になってみてください。
レースとしては本当に面白い大会なんです。
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Unknown (Takeda)
2011-07-21 01:24:31
最近、世間の盛り上がりの影響なのか、周囲が自転車づいてます。
どうも自分はピッチピチのウェアに背中を丸めて乗るスタイルに抵抗があります(試合用、もしくはそれがベースだからしょうがないのかもしれませんが)。

反面、あまり姿を見かけなくなったのが、前後左右にキャリアとバッグを装着、ドロップハンドルの隙間にも地図置きを兼ねたバッグを載せた「ツアラー」仕様のライダー…いや、サイクル野郎ですね。

ああいうスタイルが好きなのは、大人になってバイクに移ってからも変わらないですね。

そういや、昔、6時間くらいかけて走った旧花山村へ、またいってきました。
震災以来の訪問でしたが、曽根さんにも会えました。

んで、何をしてきたかというと…
http://blogs.yahoo.co.jp/z1r2takeda/62408111.html

かもしかコースから、御駒山に入り、大土ヶ森の根元までいって、戻って、今度はすり鉢広場を北上して、沢へ行って、あなぐまコースから家まで歩きました。

普段何もしてないオッサンが、登山道とトレッキングで6時間も歩くと、次の日、身体の外も内もガタガタですね(笑)。

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Takeda様へ (酔漢です)
2011-07-21 09:17:08
ランドナーは塩竈にて健在です。
これは、復活させる予定です!
さて、懐かしい写真でした。
あのミズナラ、コナラの原生林は昔と変わってませんね。
あの戸沢の源流ですが、あのあたりに野生の「わさび」が自生しております。
見つけるのは難しいのですが、その風味は格別です。
大土ケ森は頂上まで行きましたね。
その隣の山々が崩れている写真を見たときは本当に驚きました。
ご子息のデビューはいつですか?
楽しみですね。
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