吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

事業仕訳が始まった

2009-11-12 09:57:50 | Weblog
新聞で毎日賑わわせている無駄な事業を洗い出す事業仕訳
少しだけスカッとするような内容があって 心安らぐことがある
でもほんとに生ぬるい
今でこそ公共事業にタッチすることが減ったが。これら既存の施設も無駄の塊
だったと思うのである。ということはこれからもその無駄は繰り返されることになるような内容が多くあるのだ。
最近ある地方都市で設計の入札があったが予算は数千万あったらしのだが競争で一千万を超えたあたりで落札したそうな  出来るわけがないのに 何故?赤字が見えているのに  設備と構造だけでも合わせて1千万は最低かかろうかという物件でだ。  これはダンピングではないのかなあ。 結果手抜きが行われ 設計内容に隠れた無駄が生じ、結果として設計料が浮いた分どころで無いような損失がでる
のではないかと危惧されるのだ。
例えば空調熱源の選定、これ一つとっても設計者によって大きな差が生じる。
例えば 利用率の低い建物に氷蓄熱だとか また外気量の設定が最大収容人員で決められ、CO2センサーで制御されるハズが、制御方法や使い方が難しく結局使われてなくて 毎日毎日膨大な外気処理のランニングコストがかかっているとか、
またポンプの台数制御をするために2~3百万円のシステムを組んだが、結局その機能の20%しか使われなかったケースとか
実はこれらの無駄はある能力を持った人間が設計図をチェックすれば事前に防げるのだが省エネの御旗のもと その項目だけが評価され内容の検証がなさっれないまま、ポイントとして加算されるのだ。これは省エネ法やキャスビーの評価がそうなのだ。なんでもポイントを付加すればいいのだ。
今後はその中身と有効性を検証すべきなのだと思う。行政刷新会議には地方の技術者をボランチアでも募りその正義感に賭けてみるみるのも手ではないだろうか
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