今回も放送大学の講義からの引用です。
では、現実には、どのような情報がうわさとして拡がるのでしようか。オルポートとポストマンは次のような基本公式を提案しました。
R~i×a
これは、うわさの流布量(R:rumor)は「当事者に対する問題の重要さ(i:imoortance)」と「その論議に対する曖昧さ(a:ambi-guity)との積に比例することを表しています。重要さと曖昧さの積がうわさの流布量となるので、いずれかの値が0であればうわさにならないが、逆に重要さと曖昧さの両者が大きくなれば、うわさは爆発的に拡がることになります。ただし、現在までの実証研究では「曖昧さ」はうわさの流布量を規定する要因になるものの、「重要さ」に関しては「不安」に置き換えた方が現実的であるとの認識が支持されています。
すなわち「曖昧」で「不安」を掻き立てる要素が大きい情報ほど、うわさとして拡散されるようです。