標記は日本産業カウンセラー協会理事中台英子先生のセミナーから引用しました。簡潔ですが意味の深い言葉だと思い本稿を再掲致します。
その他印象に残ったのは
①無知と無関心による差別・偏見
②可愛そう・気の毒という憐れみ、同情
③障害のない人と同じ欲求・権利を持つ人であり、社会の中で共に生きて行く仲間
をあげています
その他のポイントは
*障害・障害者の理解
①その障害者がもっている能力をできるだけ客観的に評価し、援助すべきことと援助
しなくてもいいことを分ける
②しょうがいのためにできないこと、できにくいことに対しては支援を行い、障害が
影響しないことには通常のように対応する
③障害理解とは障害者に優しく接することではなく、適切に接することである
④もしそうでないと障害者を常に援助の対象としてしか見ないことになり、障害者を
一個人として考えて、お互いの人格を尊重した人間関係がつくれない
⑤障害理解は、障害に対する正しい認識を持つことであり、障害理解の考え方によって
共生社会の実現を目指す
*障害のある当事者からのメッセージ
-障害について知って欲しいことの主な内容ー
①障害は誰にでも生じ得る身近なもの
②障害は多種多様で同じ障害でも一律ではない
③外見では分からない障害もある
④不自由はあるが周囲の理解や配慮があれば出来ることが多い
⑤特別視せず普通に接して欲しい
⑥社会生活をする上でさまざまなバリアがある
⑦日常生活や事業活動の中でちょっとした配慮や工夫を
*障害について知っておきたいことの主な内容
①さまざまな障害の特性と不自由さの内容
②コミュニケーションのとり方(不快に感じる言葉使い、障害についてのたずね方)
③周囲の者にできる支援内容
④障害について学ぶ機会
⑤必要最小限の医学知識
⑥どのようなサービスが利用できるか
⑦地域でどのような生活をしているか
今回はさまざまな障害者を想定したロールプレイを行いました。その中でも筆談に
よる聴覚障害者対象のカウンセリングには大変苦労しましたが、良い経験となりました。
障害者間であっても「差別」が存在します。
これは、単純に「無理解」からくるものですが、
健常者社会ならば、なおさらで「差別」は
蔓延しているのが現実です。
私が考えるに、「理解しよう」と思い立ったときに
すでにその人には、「差別の心が無くなっている」
と思うのです。
知識があれば、なおさらありがたいですね。
長文ですみません。
私の息子は聴覚障害2級で、今回家を建てるための交渉をすべて一人で行っています。
営業の方が毎週土曜に、事務所での打ち合わせを筆談で行ってくださっています。
それも7時間にも及ぶことがあり、毎週なのでどれほどご苦労をおかけしているかと、頭の下がる思いでいます。
その膨大な交渉記録のコピーを取って下さってあり、私も内容を知ることができました。
家がどのように出来上がるのかとても楽しみですが、関わってくださった方々の記憶が、何よりも大きいな感謝として心に残ると思っております。
公共性について考えの及ばない自分自身が健常者だと思い込んでいる人ほど差別意識はより根強いと思います。
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