TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

寝台特急

2007年12月28日 | ひとりごと
来年の3月で九州と京都の間を走っていた寝台特急なはとあかつきがなくなるそうだ。
鹿児島や長崎、熊本に行くときによく利用させてもらった。
飛行機は嫌いだったので遠くまで旅行するときは必ずといっていいほど
寝台特急のお世話になっていた。
寝台特急は朝のいい時間に目的地まで運んでくれるので
その日は到着したその日の朝早くから十分に観光できた。
新幹線の影響か寝台特急がどんどんなくなっていく。寂しい限りだ。
鹿児島や長崎に行くときはこれからは初日は移動日になってしまいそうだ。
観光の時間が短縮されてしまうし、
帰りも新幹線での移動を考慮しながら
新幹線の発駅まで移動しとかないといけなくなった。
先日、テレビのニュースで東北や九州で新幹線ができた影響についての特集をしていた。
奥羽本線や信越本線の特急が走っていたときは
駅前の商店街がにぎわっていたとことろも店を閉鎖するところが増えてきたそうだ。
東北の湯沢駅や信州の小諸駅が取り上げられていた。
時代の流れとは言ってられない問題も多いと思う。
新幹線が日本中にできても歌はできないそうだ。
そういえば、新幹線を歌った歌があまり思い浮かばない。
上野発の夜行列車降りたときからというような歌が過去のものになるのも
もうすぐなのかもしれない。
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とりつくしま

2007年12月28日 | 読書日記
とりつくしま 東直子 著 筑摩書房
亡くなってしまった人々が何にとりつきたいかと「とりつくしま係」に聞かれて、
いちばん会いたい人のものにとりつけるという。
子どもを愛する母親はピッチャーをしている子どものボールを投げるときに
手につける白い粉になりたいという。
事故で亡くなった女性は愛する夫のお気に入りのマグカップになったり、
青いジャングルジムになった男の子はママが来てくれるのを待っている。
踊りのお師匠さんの白檀の扇子になったり、
図書館司書の名札になったりと
それぞれのこの世に残してきた思いにそれぞれの形で精一杯の別れを告げる。
もう二度と会えない人にもう一度でいいから会いたいという思いを叶えてくれる
とりつくしま係がいたら、千の風になってさまようこともなくなるだろうか。

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