TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

吉永小百合さんが演じる母べえ

2007年12月30日 | ひとりごと
NHK衛星放送で放映されていた「吉永小百合日本の母に挑む」という番組を見た。
来年1月に公開される映画「母べえ」について山田洋次監督と
母べえを演じた吉永小百合さんが対談形式で映画を振り返っておられた。
母べえは黒澤明監督のスクリプターだった野上照代さんの母と
幼いころの家族を描いた映画作品だそうだ。
スクリプターという仕事がどういう仕事か知らなかったので調べてみた。
シネマウォーカーによると
スクリプターの主な仕事は簡単に言うならば映画撮影の記録と管理だそうだ。
撮影の記録・管理以外に、脚本から上映時間を計算したり、
衣装合わせや撮影の打ち合わせ、編集・ダビングの立合い、完成台本の作成など、
撮影の準備段階から仕上げの段階までたくさんの作業に携わってる仕事だそうだ。
山田洋次監督は母べえの役は吉永さん以外は考えていなかったそうだ。
もし、断られたらこの映画自体を没にするつもりだったと述べておられた。
昔、テレビ番組で吉永さんが今までの人生で唯一後悔することがあるとすれば
子供を生まなかったことだと語っておられた。
この映画では山田洋次監督が描きたかった母親像を見事に演じきられていた。
吉永さんが演じる母べえはまさしく、一本芯の通った日本の母親だ。
日本の母親のイメージなら吉永さんと言わせてしまうほどの演技で
母親にならなかったと後悔されていたことも、
なくなってしまったのではないのだろうか。
いつも精一杯演じる吉永さんは素晴らしい女優さんだと思う。
1シーン撮影するのにも監督が表したいことを納得いくまで何回も撮り直して
映画作りって大変な作業だ。
悲しく辛い思いを表現するあるシーンで強く大きな声でセリフを言うよりは
言いたいことをぐっとこらえていても本当の悲しみを押し殺して言うセリフのほうが
言いたいことが伝わると何度も撮り直されている様子が番組で紹介されていた。
映画監督は山田洋次監督いわく、演奏家を指揮する指揮者のようなものだと言う。
俳優さんにいろいろ演じてもらった中から一番いいシーンを探っていく芸術なのだ。
ちょっとしたセリフの言いまわし方やそのときの気持ちや演じる俳優さんによって変わる。
この番組で「セリフは生きている」という吉永さんが漏らされたちょっとした一言も
長年数多くの映画に出てこられた女優さんでしかわからないことだと実感した。
山田洋次監督がずっと描いてこられた卓袱台が出てくる映画が最近は人気だ。
何気ないことに幸せがあるといつも教えてくれる山田洋次監督の映画は心が和む。
母べえも失われてきた日本人の心が描かれているのではないだろうか。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お正月にはチューリップ

2007年12月30日 | ひとりごと
今年もチューリップをスーパーで買ってきて台所の窓に飾った。
チューリップの花が昔から好きなのでお正月に家の中に飾る花は
チューリップと毎年決めている。
黄色と赤のチューリップと今年は水仙も買ってきた。
大阪市内では切花の値段が他の地域と違って少し高い。
それにお正月前はお花の値段も普段より割高であるが年に一度の庶民の贅沢である。
お正月用のお菓子奉天も買ってきた。
御節料理は市販のものを最近は買っている。
お正月はいつも出かけるので元日の朝だけいただく分のみで間に合うからだ。
テレビでもこの頃は御節料理を作らない家庭が増えていると言っていた。
デパートもスーパーもコンビニも元日から開いているところが増えているので
自然の成り行きかもしれないが、お正月くらいは休業してもいいのになあと思う。
勤めている方も中にはお金より休みたい方もいるのではないかと思う。
少し不便なほうがいいのではないだろうか。
いつも開いていたらそれが当然のようになってしまうし、
有り難味も薄れていくのではないかと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする