絵描きの植田さん いしいしんじ 著 新潮文庫
ストーブの爆発事故で聴覚と恋人を失ってしまった絵描きの植田さんは
高原の小さな村に住んで親切な村人からいつも野菜をもらったりして暮らしていた。
ある日、植田さんの家の近くに母と娘が引っ越してきた。
舞台は氷に閉ざされた雪国なのだが、このほわっとした暖かい出会いで
植田さんの閉ざされていた心がゆっくりと暖かく、熱く、開かれていくのだ。
このアンバランスな感じが逆に調和しているようでとてもいいのだ。
まるで映画か絵を眺めているかのように流れていく小説だった。
ストーブの爆発事故で聴覚と恋人を失ってしまった絵描きの植田さんは
高原の小さな村に住んで親切な村人からいつも野菜をもらったりして暮らしていた。
ある日、植田さんの家の近くに母と娘が引っ越してきた。
舞台は氷に閉ざされた雪国なのだが、このほわっとした暖かい出会いで
植田さんの閉ざされていた心がゆっくりと暖かく、熱く、開かれていくのだ。
このアンバランスな感じが逆に調和しているようでとてもいいのだ。
まるで映画か絵を眺めているかのように流れていく小説だった。