レンタル店で借りてきたDVDの2枚目は『ラ・ラ・ランド』でした。アカデミー賞6部門で受賞したけど、作品賞は獲得しなかったミュージカル映画です。ハリウッド映画の女優を目指して何回もオーディションを受けては落ち受けては落ちの挫折をいっぱい味わっていた女性ミアとジャズレストランを夢見ながらも彼が目指しているレストランをなかなか思う通りに開店できないでいた男性セバスチャンの二人の夢と恋愛物語。叶うことがままならないお互いの夢と二人の恋愛関係のタイミングが微妙に交錯しながら、時には再接近しながら、時には離れながらも、バランスのよい関係を保っていたように見えていました。女優として成功を収めたミアと念願のレストランを開店できたセバスチャンは、その5年後、セバスチャンのお店で、偶然、再会します。5年後のラストでは、もしも現実と違ったことが起こっていたならどうなっていたかを二人の関係を思い描くシーンがたくさん挿入されていました。お互いの夢は実現できたのですが、二人の間の愛は、ハッピーエンドではない余韻を残す終わり方でした。ロサンゼルスのハリウッドでよく見かける大きな車や独特の景色、その人にとっての幸せの形はひとりひとり違うはずなのでしょうが、なんとなく切ない終わり方に、見終えてもすっきりとはしなかったです。夢も大事だけれど、愛も大事、どちらかを優先させたらもうひとつは諦めないといけなかったりするものだということを表現していたようにも取れます。見る人それぞれにいろいろな取り方を想像させる終わり方が好みの方に取ったらいい映画だったと言えるのでしょう。私は、どちらかというと、夢も大事だけれど、夢よりも愛を最も大事にしていたというこの二人の関係を本当はラストで見たかったです。全編に渡って、もっと歌のシーンがたくさんあるのかなと思っていましたが、想像していたよりは少なかったです。
レンタル店で借りてきて見た3枚目は『アメイジング・ジャーニー』でした。ある日、子どもたちと一緒にキャンプに行った先で、末娘を誘拐され殺されてしまった父親の苦悩と心の解放を描いたお話でした。キリスト教や宗教に詳しいと話の内容がもっとよく理解できる映画なのかもしれません。