TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

日野のクラフトビール

2018年11月22日 | ひとりごと
先日の朝のNHKのニュースで滋賀県の日野町で作られている日野のクラフトビールが取り上げられていたのを偶然見ました。日野町は母の疎開後のもうひとつの故郷でもあり、祖父がいたころには何回か訪れていましたが、最近はあまり訪れていませんでした。このニュースでは、日野のクラフトビールを考案された方々が毎年5月にある800年以上も続いている綿向神社のお祭りが大好きな方々で、このお祭りが年々引き継ぐのが難しくなってきている現状に少しでも支援できたらとこの日野のクラフトビールを考え出されたらしいです。このお三方は、日野町の老舗の酒屋さん6代目の方と外国から日野町の古い町並みに惚れ込んで日野町に住んでおられ、日本語を流暢に話されていたポーランド人とイギリス人のお二人の方々でした。日野ビールの売り上げの一部を祭りの一部に還元するといったこの方法を大津祭やほかの地域のお祭にも利用してもらおうと健闘されている様子がニュースで紹介されていました。いろいろな知恵を出されて町を盛り上げようと頑張っておられる方々のニュースを見て日野町のことを思い出しました。綿向神社のお祭は私も子どものときと20代のときに見たことがあります。この日野祭の当日、神社の中にたくさんの曳山が並んでいて、伝統を感じた記憶が残っています。この日野のクラフトビールは日野町内のコンビニやブルーメの丘公園などで売られているそうです。一度どんな味がするのか飲んでみたいなあと思いながらこのニュースを見ました。
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疎開した40万冊の図書

2018年11月22日 | 映画鑑賞日記
ピースおおさかで上映されていたドキュメンタリー映画『疎開した40万冊の図書』を先週の土曜日に見てきました。戦禍から日比谷図書館の図書を守ろうと実行された当時の図書館長の中田氏やお仲間たち、当時苦労しながら東京の中心部から50キロも離れた今の埼玉県のあきるの市などの農家の土蔵まで運搬をされた当時の都立一中の学生さんたちのお話が紹介されていました。中田氏がなぜこんなにまで苦労しながらも図書館の図書を疎開させたのかという理由とそのひたむきな熱意と実行力の素晴らしさが伝わってきた映画でした。この映画では、日比谷図書館の本の疎開の実話だけではなく、イラクの図書館の本を戦禍から避難させた図書館員の話や図書館がなかった福島県飯館村がインターネットで本をくださいと呼びかけたら5万冊もの本が届けられた話、東日本大震災で壊れた図書館に代わって移動図書館で人々に本を届ける活動をされている陸前高田市立図書館の話も紹介されていました。本を大切にすること、ものを大切にするということ自体が人の心をも大切にするということ、一人一人を大切にするといったことに繋がっているのだなあと思いながら見ました。本から癒されたり元気をもらえたりすることを考えると、本を通しての諸々の実践や本を守る、文化を守るといった活動は、殺伐とした今の時代において、本当はもっと大切にされないといけないことなのかもしれないと思いました。最後のほうで、どれだけ本を守ろう、文化を守ろうとしても限界があるということ、すなわち、戦争を起こさないことが一番大切という言葉もとても印象に残りました。
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