TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

安野光雅自分の眼で見て、考える

2019年05月09日 | 読書日記

安野光雅 自分の眼で見て、考える 安野光雅 著 平凡社
絵描きの安野光雅さんの自伝的エッセイ。図書館で借りて読んだ本です。自らの生い立ちやこどものころの話から絵描きになるまで、絵描きになってからの話や、絵描きの仕事を通して見て来られた世界や自然、風景、時代について、飾らない言葉で時には斜め方向からの視線を働かせながらご自身の眼で見て考えてこられたことが書かれていました。特に印象に残ったのは、「生きること、描くこと」の章でした。「一般に人は分類したがる。(中略)無分別でいいんです。分けてわかったというのじゃなくて、ほんとうにわかったときは、なにほどかの感動を伴うはずなんです。」、「自然は、人間が考えているよりもずっと素晴らしいものだと思う。(中略)人間がいるところばかりが世界じゃない。」、「絵はあいだに言葉が入ると、つまり説明を介して見ると、もう違ったものになってしまう。(中略)絵は説明によってわかる人がいるんです。ききたがる人もいる。ただし、それは絵でなくて言葉なんです。わかると感動するは違います。」と記載されていた箇所でした。自らの眼で見て考えて行動することの大切さを戦争という激動の中を潜り抜けて、世界中を旅して絵を描いて来られた93歳の著者だからこそ、感動するものの本体をしっかりと捉えられるのだろうと思いました。「雲中一鴈」の言葉をモットーに、自らの歩んで見て来られた人生の背景と重ねながらこれからの日本の行く末も心配されていたような提言も込められている本でした。各所に散りばめられていたユニークな考え方も角度を変えてみるとそのような考え方もあるんだなあと思いながら読み終えました。

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アイスクリームの日

2019年05月09日 | ひとりごと

今日5月9日はアイスクリームの日だそうです。大阪では5月11日(土)に「アイスクリームフェスタ2019大阪」がららぽーとEXPOCITYで開催されるそうです。

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