一昨日の夕方のニュースを見ていたら、毎回シリーズで取り上げられている『東京オリンピック』のコーナーでは、この日は体操競技が放送されていました。三輪選手の活躍されておられる様子が紹介されていました。美しい体操を求めて、日々、努力を積み重ねておられて体操ニッポンを象徴されるような益々のご活躍に拍手を贈りたいです。
昨日、昼から仕事を休み、母が入院している病院へ出向きました。母の耳元に向かって、いろいろ話しかけて、手をずっと握っていました。今、私が母のためにできることは、それだけしかありませんでした。「来てるよ。安心して。いつもそばにいるからね。ずっとそばにいるからね。また家に帰ってみんなで楽しく暮らそう。治ったら温泉に行こうね。」などなどいろいろな言葉を投げかけていました。聞いてくれていたということがよくわかりました。ずっと生まれてから私をずっと見てくれていた母の目が言葉ではなく目だけで語ってくれていました。病院からの帰り際、午後7時過ぎころ、夕焼けが空一面に見えました。真っ赤な夕焼けを見て心から寂しいと思ったのはこの日が初めてでした。今日も午前中だけ仕事に行き、午後から休んで母にできるだけ付き添いたいと思っています。何十年も仕事をしてきて、ほかの人に迷惑をかけたことはほとんどなかったと記憶していますが、今回は、我儘を通そうと思っています。仕事より母といる時間をこれから大切にしたいと決めました。誰かに文句を言われたとしても我儘を通します。大切な母と私たち家族の絆はずっと永遠なんですということを母に覚えておいてもらうために・・・・。
昨日、入院している母のお見舞いに昨年からずっとお世話になっているケア・マネージャーさんが来てくださいました。ケア・マネージャーさんから、話ができなくても、耳はいつも聞こえているはずなので、家族から見放されたとか、ひとつも来てくれないというのがよくないことが多いということで、昼間は毎日来ているよとか会話できなくても家で一緒に暮らしていたときのような取り留めない話でいいので、声掛けをするほうがいいと話していただきました。話ができなくなった母が「来てくれてありがとうと目で語ってくれていたですし、母の言いたかったことはいつもお話していたらよくわかっていました。」と後で私にお話ししてくださいました。母が入院する少し前に借りていた車椅子は母が入院したことで介護保険による利用ができないので1回も利用することがなく、返さないといけないことになりました。昨年から借りていた移動式の手すりと一緒に今日、取りに見えると連絡してくださいました。車椅子をもっと早く借りて、大阪城公園や映画館や近所のスーパーへの買い物などにもっと一緒に出掛けておいたらよかったと思いました。家族が病に伏してしまう前にもっと早くやっておけばよかったと後悔することもたくさんあって、元気なときには、なおざりにしまっていたようなことを思い出し、どんなことも、元気なうちに、1日1日を大切にともに日々を送ることが今となれば一番大事なことだったということになりますね。