TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

気くばりがうまい人のものの言い方

2020年07月16日 | 読書日記

『気くばりがうまい人のものの言い方』 山崎武也 著 三笠書房王様文庫

何気ない一言、表現の仕方次第で、人間関係をスムーズに構築していくためのものの言い方あれこれが書かれていた本でした。前書きに「言葉は生き物。だから気をつけたいことがある」と書かれていて、作者が伝えたかったことが一番的確に表現されていた文章かなあと読み終えてからそう思いました。この本では、気のきいた「一言」、とっさの「一言」、知らずにいってしまう「一言」、口に出さない「一言」、心に残る「一言」の5章に分かれていて、言葉を通して伝わる気持ちや印象をそれぞれのシチュエーションを例を挙げて紹介されていました。また日常何気なく使っている言葉を挙げながら、その言葉の奥に潜むいろいろなニュアンスを考える機会を与えてくれました。人と人とのコミュニュケーションのコツになるようなヒントが書かれていたエッセイでした。駅の書店で偶然見かけて買って読んだ本でした。

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人の呼び方

2020年07月16日 | ひとりごと

「気配りのうまい人のものの言い方」という本の中で、第3章の17「ごくろうさま」この言葉は適切かの中で、人の呼び方について語られていた箇所がありました。おじいさん、おばあさん、おとうさん、おかあさん、おばちゃんなどその人を知らない人が、人を呼ぶときによく使われる呼び方について書かれていました。この章の中で、知らない大人の女性を呼ぶときに、おばさんとかおばちゃんとかいうよりも、名前で呼んだらいいと書かれていました。○○ちゃんのお母さんとか呼ばれるよりも名前で呼んでほしいと書かれていた本も以前読んだことがありました。先日、知り合いが、職場で、「あんた」と呼ばれて非常に怒っておられた話を聞きました。何気ない一言が呼ばれた相手を傷つけることが多々あるかと思います。私も知らない人や知っている人にも「あんた」と呼ばれたことが以前ありました。それぞれ違う人々にそう呼ばれてもそのたびに受け流しては来ましたが、何とも思わないと言ったら嘘になるような微妙な気分になっていたことを思い出しました。若い時も年を重ねた今でも人を「あんた」と呼んだことは一度もないので、人が「あんた」と呼ぶときの相手に対する感情や気持ちがどんなものなのかはよくわかりませんし、それほど考えずにただ呼び掛けておられるだけなのかもしれません。でも話の中身と関係しているのでしょうが、この「あんた」と呼ばれることで、見え隠れする言葉に潜んでいる蔑み感情を受け取り側は瞬時にキャッチし、不快になるのではないだろうかと思います。ましてや職場内で名前を知っているのに、その人の名前で呼ばないことがどういう意味を持つのかを言葉を発する人の常日頃のすべてが推し量られていると言っても過言ではないのだろうかと思います。知らない人に、おじいさん、おばあさん、おとうさん、おかあさん、おばさん、おばちゃんなどと呼ばれたときに、いろいろなシチュエーション下でそれぞれの受け取り方もそれぞれ違う場合も多いのでしょうが、受け取り側がその呼び方で呼ばれたときに、不快感を感じるときはその言葉を発したその人は相手を確かに傷つけているのだと確信します。何気なく発している人を不快にさせたり蔑む感情がある場合の人の呼び方はその人の人となりまで判断されているのかもしれないですね。

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