大阪市の中之島にある「こども本の森中之島」に行ってきました。
入館するには日時指定の事前予約制になっていて、この日の予約は2月初旬に済ませていました。この階段を上がった2階が入口でした。入館予約の時間まで15分以上あったので、しばらく待ちました。入館時には、入口で、検温、消毒液を済ませ、緑色のリストバンドを手首にしてから入館するようになっていました。
2階の入口のテラスに設置されていた青いりんごは身長より高かったですし、近づいて見たらその大きさがよくわかりました。
テラスの脇から中央公会堂が見えていました。
反対側は堂島川に掛かるライオン橋が見えていました。ライオン橋のすぐそばには中之島バラ園があります。
2階の入口にはこの図書館を作られた安藤忠雄さんの本がたくさん並べてありました。
こども本の森中之島のオリジナルグッズが置かれている売り場が入口付近にありました。
グッズ売り場の反対側には山中伸弥さんの著作や子供の頃に詠まれていた本が並べてありました。
館内には居心地よさそうな椅子がところどころに置かれていました。曲線の机も珍しいですね。
腰までの高さくらいの低書架に並べてあったネコの絵本
1階から3階まで吹き抜けで、天井まである書架に本が並べてあったのと、側壁の書架にもびっしり本が並べられていたのが印象的でした。
佐野洋子さんの「100万回生きたネコ」がピックアップされていた「生きることと死ぬこと」に関するテーマの本がたくさん並べてあるコーナーもありました。
休憩室と呼ばれている円筒状のスペースは壁に映し出される映像の物語や言葉を楽しむことができる空間になっていました。
図書館の中の本は12のテーマに分けて並べてありました。わかりやすい言葉で表現している12のテーマでしたが、配架されていた本の並べ方を見ると、日本の公共図書館の多くが採用している日本十進分類法を基に配架されていたのがよくわかりました。天井まで本がたくさん並んでいたので、大きな地震が発生したときは大丈夫なのかなとか高い書架に並べてあると掃除が大変だろうなあとか想像しながら見学しました。本の貸出は、1冊だけ、図書館がある中之島公園内で持ち出して読むことだけができ、閉館時間までに返却するようになっていて、そのほかの場所には持ち出せないようになっていました。本にはバーコードが貼っていなかったですし、一般の図書館のような利用者が自分で検索するような端末もなかったような気がしたので、一般の図書館とはちょっと違う観点で作られていた図書館でした。この図書館にふらっと訪れて偶然気に入った本を見つけて感動したり感銘したりすることやこどもたちの想像力やひらめきや本の中で出会う世界を大事にされているのかなと思いました。図書館がこういうものでなければいけないという発想ではなく、自由な発想で作られた図書館のまた違った形なのかもしれないなあと思いました。こどもだけでなく大人も楽しめるような図書館でした。