あれは小学生の頃だったか、風呂場の窓から夜空に輝く星を見上げ空想を巡らせていた。人間の姿をしているが実は宇宙の彼方からやってきた未知の超人！？仮の姿を鏡に映し素っ裸で両手を大きく広げ仁王立ちしたものだ。こんな夢は男の子なら誰しもあるだろう。
「この手はいつか偉大なことを成し遂げるかもしれない。この手はいつか驚くべき仕事をするかもしれない。橋を架けたり、病人を治したり、ホームランを打ったり、魂を揺さぶるような小説を書いたりするんだ。この手はいつか運命を変えるかもしれないんだ。」(チャーリー・ブラウン)
やがて大人になりそんな空想もいつの間にか消え失せタダの人間。その頃から無我夢中で働き、経済的に心の余裕もでてきた頃に、このまま自己中心、自分のためだけに生きていいのだろうかと疑問を抱き始めた。子供時分、地球に誕生した意味や使命を想い返したのだった。
