ケネディ政権の副大統領にして、ケネディの暗殺によって後任の大統領となったリンドン・ジョンソンは、後年にいたって彼自身によるこの公式の証言を覆す言葉を語っている。
※暗殺当日、エアフォース・ワン機上で就任の宣誓をするジョンソン新大統領 夫の死亡直後のジャクリーン夫人を脇に就任の宣誓をする(上)。ジャクリーンと対照的に、ジョンソンの妻・レディバード夫人は早くも夫の思わぬ栄進に笑みを隠せない( . . . 本文を読む
かくも疑惑にまみれたウォーレン委員会報告書。
そこに関わった政府関係者のうち、最も重要な人物は誰か? それは、ウォーレン報告を受け承認した、後任のジョンソン大統領その人であろう。
※委員会メンバーから報告書を受け取った際のジョンソン大統領。先の写真で背後に尊大なそぶりで構えていたアレン・ダレスを振り返り、意味ありげな目配せをしている。このように、ウォーレンから報告書を受け取って、ジョ . . . 本文を読む
公式説による限り、オズワルドの銃弾はここまでで後方から2発のみでなければならないが、フィルムから読み取れる銃撃はすでに後方からの3発、前方からの1発の、少なくとも計4発となっている(後述するが、さらに発砲があった可能性が高い)。
とくに最低3発が関わっていることが明白な大統領の上背部及び喉仏下の2ヶ所の銃創とコナリー知事の右胸の銃創を、わずか1発の銃弾で片付けようとしたウォーレン報告の結論が . . . 本文を読む
(承前)
ペリー医師はウォーレン委員会の聴取において、事件直後の記者会見における上述の簡潔明瞭な説明を翻し、「喉の傷が前か後ろのどちらからのものかは明言できない」と語っている。リフトンは、そこに証言の場での委員アレン・ダレスによる露骨な心理的圧迫があったことを指摘している。
※事件の翌年1964年9月、ジョンソン大統領に報告書を提出するウォーレン委員会メンバーたち。分厚い報告書を手に持つジ . . . 本文を読む
ところで、リフトンの著作でとりわけ印象的な記述は、ベスト・エビデンスたる「遺体の公式の検視所見」を最重視する法律関係者との、あたかも神学問答のようなやり取りであろう。普通に考えれば「最有力の証拠」としか言いようがないパークランドの医師たちの証言がなぜこれまで無視されてきたのか、その理由を示しており興味深いので紹介したい。
リフトンは、ウォーレン委員会の有力なスタッフであった弁護士W・リーベラ . . . 本文を読む
(承前)
救命室に居合わせた他の医師も看護師も、この傷に関する観察は例外なく一致している。
チャールズ・カリコ医師は大統領をいちばん最初に見た医者だが、ペリーの到着後に救急の意識回復術を施していた。
UPIがペリー医師の記者会見を伝送した七〇分後の午後四時二〇分に、カリコ医師は彼の報告の草稿を書き上げていた。その中で、彼は喉の傷を銃弾の入口だとして次のように表現した。
…首前面の下から . . . 本文を読む
(承前)
この疑惑はデヴィット・リフトン著『ベスト・エヴィデンス』(邦訳彩流社、原著1981年)で詳細に論じられている。
同書はいわゆる陰謀論にありがちないかがわしさ・先入観による決めつけ・想像の飛躍などを排除し、検証しうる限りの事実にもとづいて、「最有力の証拠(ベスト・エビデンス)」たる大統領の遺体を巡る疑惑を追及している。公式説をその核心のところから突き崩した労作である。
邦訳は上下二 . . . 本文を読む
来る4/15放送の「日曜ゴールデンの池上ワールド 池上彰の現代史を歩く」という番組(テレビ東京系列)の予告を、テレビでやっていたのをたまたま見かけた。
1963年のケネディ大統領暗殺事件を現代史として読み返す試みとのことで、何故か最近テレビでこの事件を扱うのは池上氏である。
この番組は池上氏がダラス、特に事件現場のディーリープラザを現地取材するもので、内容に「ケネディは誰に暗殺された?」と . . . 本文を読む
このコナリー知事の被弾の直後、227コマ目で一瞬映像がブレたあとで、今度は大統領がのけぞりながら両腕を肩のレベルまで水平に高くあげ、激しく苦悶し始める様子が映し出されている。
※第226コマ目
※第227コマ目
※第228コマ目
オズワルドの第二の銃弾による「一発説」では、大統領はその姿が交通標識に隠れている間に被弾し、背中側から頚部を貫通しコナリー知事をも貫通した、と . . . 本文を読む
ところで、映画「JFK」では、ギャリソン検事が裁判の場でザプルーダー・フィルムを映写しつつ、知事の被弾は以上の時点よりもかなり後、第238コマ目だと力説していた。
その理由として、このコマの時点で知事の頬が胸部被弾により膨らみ、さらに手首に被弾したにもかかわらず、その直前までカウボーイハットを手に保持し続けていたことを挙げている。
※第230コマ目
※第238コマ目
たしかに、これ . . . 本文を読む
今度は、大統領の前の席に座っていたコナリー・テキサス州知事の被弾に目を向けてみたい。
こうして、大統領の被弾から僅かに遅れて、知事の右胸部を後上方からの弾丸が貫通した。
次に掲げる所見図の、背部射入口と腹部射出口の高さの差、またワイシャツとまくりあげられたジャケットの貫通孔の高さの差も、背部から比較的大きな角度で下に向かって銃弾が知事の体を貫いたことを示している。
※コナリー知事の負傷 . . . 本文を読む
(承前)
それはとりもなおさず、何らかの陰謀が存在したことが確定することを意味している。誰が首謀者であるかはその後の話である。少なくともオズワルドを囮とする陰謀は確実に存在した。
彼が拘留中のダラス警察内で、報道陣の前で不安に駆られた様子で「I'm just a PATSY」と訴えていたのは、率直な心情だったのだ。そして彼は直後に警察庁舎内で殺害されている。
※インタビュー中のオズワルド . . . 本文を読む
○フレーム222~225
以降、交通標識の看板の向こうから、大統領のリムジンが再び姿を見せる。
この段階ですでに大統領夫人は怪訝な様子で夫の方を凝視しており、大統領に異状が生じていることを示している。
※第222コマ目
上述のとおり、大統領の被弾は204コマ目あたり、少なくともそれ以降だったと考えられることから、一秒約18フレームのこのフィルムで換算して、この時点で被弾から1.0秒以 . . . 本文を読む
これまでザプルーダー・フィルムにおいてリムジン周辺の人物に現れた反応に主に注目してきた。彼らの反応と道路標識の看板に隠れる直前までのケネディ大統領の動きを、その他の証拠物件等と考え合わせ、一旦まとめてみたい。
まず、170コマ目から188コマ目あたりまでのわずか一秒の間に起こっていたリムジンとその近辺の人物の動きは、この事件で起こった最初の発砲音またはそれに類似する音への反応だったのだと見 . . . 本文を読む
引き続き、サングラハ教育・心理研究所の岡野守也先生の、今度は本拠・香川における新講座について、先生のブログから転載する。
関東に住む筆者は参加できないので残念だ。四国方面にすむ方はぜひ参加されてはいかがだろうか。
特に空海講座、ビッグネームでありながら何が偉大なのか意外に知られていない空海の生涯と思想、そして何より覚りの境地について、十数年前に参加した講座ではじめて知ったのを思い出す。日本は . . . 本文を読む