毎日新聞 2012年12月10日 10時41分(最終更新 12月10日 11時55分)
【ローマ福島良典】財政緊縮策を進めてきたイタリアの マリオ・モンティ首相(69)が8日、ローマでナポリターノ大統領と会談し、辞意を表明した。シルビオ・ベルルスコーニ前首相(76)の中道右派「自由国 民」が緊縮策反対を理由に内閣不支持に動いたことから、政権維持は困難と判断した。来春に予定されていた総選挙は前倒しされる見通し。イタリアはモンティ氏率いる実務者内閣の下で市場や国際社会の信頼を回復してきたが、政局流動化で経済危機がぶり返す恐れがある。
大統領府の声明によると、モンティ首相は大統領に対して、国会第1党の自由国民の離反を理由に「任期を 全うすることはできない」と述べ、来年度予算案と財政健全化のための法案が年内に国会を通過次第、内閣総辞職をする意向を伝えた。総選挙は大統領が国会を 解散してから70日以内に実施され、早ければ来年2月になる見通し。
ベルルスコーニ前首相の辞任を受けて昨年11月に発足したモンティ内閣は、増税や歳出削減、年金支給開 始年齢の引き上げなどの債務危機対策を進めてきた。だが、緊縮策の影響で景気後退が長引き、失業率が11.1%に達する中、「痛み」を伴う措置に国民の不 満も募りつつある。
自由国民はこれまでモンティ内閣を支えてきたが、「経済の歩みが好ましくない。モンティ内閣は終わり だ」(アルファノ幹事長)と6日、内閣信任案の国会採決を棄権。首相返り咲きを断念する考えを示していたベルルスコーニ氏は8日、適当な候補者が見当たら ないとして自ら首相候補として総選挙に出馬する意向を表明した。
最近の世論調査によると、自由国民は支持率13.8%で、中道左派「民主党」(支持率30.3%)や、 コメディアンのベッペ・グリッロ氏(64)率いる市民団体「五つ星運動」(同19.7%)に大きく水をあけられている。ベルルスコーニ氏は保有企業の脱税 疑惑で有罪判決を受け控訴中。影響力維持のために政界残留を選択したとの見方も出ている。
民主党党首のピエルルイジ・ベルサニ書記長(61)はベルルスコーニ氏の動きを「無責任」と批判。元欧 州連合(EU)欧州委員で経済学者のモンティ氏には、財政再建の「頼みの綱」として経済界を中心に続投待望論が広がっており、次期首相候補として総選挙へ の出馬を促す声が強まりそうだ。
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