国際賞を辞退、ナチ時代の「過去」告白のグラス氏
2006年09月01日11時01分
第2次大戦末期にナチスの武装親衛隊に所属していたことを自伝で告白したドイツのノーベル賞作家、ギュンター・グラス氏(78)が31日、国家や民族間の融和に貢献した人に贈られる国際賞の受賞を辞退した。中部ドイツテレビなどが伝えた。
同賞は、国境で隣接する独ゲルリッツ市とポーランド・ズゴジェレツ市関係者らが93年に始めた「国際かけ橋賞」。これまで各国の融和などを説く政治家やジャーナリストらに贈られてきた。
ナチスの侵略行為を批判してドイツの和解のあり方を提唱したグラス氏に対しては、同氏が8月に独紙に過去を明らかにする前に授与が決まり、12月に式典が予定されていた。
報道によると、グラス氏は両国間にいまも横たわる摩擦を考慮して辞退したという。地元議員らの反対が影響したとの見方もある。独国内では同氏にノーベル賞返還を求める声も上がっている。
【過去記事】保守記事.23 黒い霧。。。。
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