緒形拳さん死去 71歳 銀幕・TV・舞台…幅広く活躍
緒形拳さん
映画「楢山節考」「復讐(ふくしゅう)するは我にあり」をはじめ、テレビ、舞台で活躍、ヒーローから極悪人まで幅広い演技をみせた俳優の緒形拳(おが た・けん、本名緒形明伸〈あきのぶ〉)さんが5日、死去した。関係者によると、病死だという。71歳だった。葬儀は親族のみで行う。
東京生まれ。58年に辰巳柳太郎にあこがれて新国劇に入り、60年に舞台「遠い一つの道」の主役に抜擢(ばってき)され、その映画化で銀幕デ ビューも果たした。65年、NHK大河ドラマ「太閤記」の主役・豊臣秀吉を演じる一方、テレビドラマ「必殺仕掛人」(72年)では暗殺者の梅安を演じ、す ごみのある演技で人気を集めた。
映画「鬼畜」(78年)、カンヌ国際映画祭グランプリに輝いた今村昌平監督「楢山節考」(83年)、「火宅の人」(86年)などに主演、日本アカ デミー賞最優秀主演男優賞も3回受賞した。第30回モントリオール世界映画祭グランプリを受賞した奥田瑛二監督「長い散歩」(06年)でも主演した。
また舞台出演にも熱心で、ベケット作「ゴドーを待ちながら」や、「信濃の一茶」、一人芝居「白野―シラノ―」などに出演した。00年、紫綬褒章を受けた。
先月30日には、倉本聰さん脚本のフジテレビ系ドラマ「風のガーデン」の制作発表会見に出席。同日付の本人ブログにも「是非是非ご覧下さい」と書 き込んでいたが、その後、体調が急変したという。「風のガーデン」は9日に放送開始。生死、家族愛をみつめる作品で、最後の出演作となった。
長男の幹太(かんた)さん、次男の直人(なおと)さんも俳優。
「北風小僧の寒太郎」 作曲家、福田和禾子さん死去
福田 和禾子さん(ふくだ・わかこ=作曲家)5日、死去、66歳。通夜は8日午後6時、葬儀は9日午前11時30分から東京都世田谷区奥沢7の41の3の九品仏浄真寺で。喪主は長男匠(たくみ)さん。
NHKの「おかあさんといっしょ」や「みんなのうた」などで多くの曲を手がけた。代表作に「北風小僧の寒太郎」「はみがきじょうずかな」「そうだったらいいのにな」など。父は戦前から戦後にかけて活躍した歌手の故松平晃さん。
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