使い道が限られているはずの道路特定財源がミュージカルに使われていた。国土交通省の委託を受けて制作・上演していたのは「劇団ふるさときゃらばん」。 冬柴国交相が国会で「やめる」と言って注目を集めたが、道路整備の啓発ミュージカルって、どんな筋立てなのか。劇団側は今、どう感じているのか。
作業着姿でツルハシをふるう人たちが、晴れ晴れとした表情で高らかに合唱する――。
「道路を造れ。道路を造れ。おれたちみんなの生きる道だ。車の走れる道路を造れ。日本の明日をつくる道だ」
国交省の委託で「劇団ふるさときゃらばん」が制作したミュージカルは「みちぶしん」という題だ。映像と脚本を入手し、鑑賞してみた。
縄文期から現代へと時をめぐりながら、人と道のかかわりの物語をオムニバス風につづる。
97年開通の長野・岐阜県境の安房トンネルの工事場面では、熱湯が噴き出す厳しい現場を描写。弱音を漏らす作業員に向かって現場監督が言う。
「トンネルが通らなかったら、山に囲まれた地域は発展できない。日本中の山里は過疎で人がいなくなってしまう」
雪深い集落を舞台にした物語では、道路に不満を持つ住民らが、多忙を極める市の土木課職員の姿に感嘆する。役所に頼ってはいけないと、自分たちで峠の草木を切り、峠の眺望を取り戻す。
そして、フィナーレの歌。「山川を越え、暮らしをつなぐ。道は大地のパーツ」「道路走って世界を開く。道路は新しい時代をつくる」――。
同劇団は東京都小金井市を拠点に83年に結成。日本の風土に根ざした創作ミュージカルの旅公演で知られ、47都道府県の計1100を超す 市町村で上演してきた。サラリーマンの哀感を描いた作品は代表作の一つ。今は消防団の活躍を描いた作品を上演中。文化庁芸術祭賞も受賞している。
脚本・演出の石塚克彦さん(70)は「道路特定財源を使っているとは知らなかった」と、今回の騒動に困惑気味だ。「我々は崩壊する地域 社会の再生というテーマに力を入れてきた。地域にとっての公共性とは何かという問題につながるという意味で、国交省と問題意識を共有できたので引き受け た」
国交省から「元々、おらが村の道路をみんなで造るのが公共工事だったが、地域社会と公共工事が離れすぎた。この関係を問い直したい」といった説明を受けたという。
地元青年団などを巻き込み地域密着の公演をしてきた。石塚さんも地域で取材して脚本を書く。「みちぶしん」も、地域を歩いて感動した話をもとに作ったといい、「内容について国交省の注文は受けていない」。ただ、その制作費は国交省から得ている。入場料は無料とされた。
制作を委託した国交省の狙いは何だったのか。国交省の中部・近畿両地方整備局が01年ごろ、道路整備の啓発活動「未知普請(みちぶしん)」を開始。舞台はその一環だった。
費用は、道路特定財源を主な原資とする道路整備特別会計から支出。主に両地方整備局管内の各国道事務所などが劇団と随意契約を交わした。
随意契約理由書では、この劇団名をあげて「『公共と地域』をテーマにしたミュージカルを数多く手がけ、本業務の遂行に能力を有する唯一の社」と明記。同省の資料には「情報があふれる現代社会は、楽しみの中に正論を忍ばせる工夫も重要」と記されている。
道路特定財源は道路整備を目的に、ガソリン税などでドライバーらに負担させている。
「道路特会の支出で、無駄もあったんじゃないんですか」
14日の衆院予算委員会で保坂展人氏(社民)がこう指摘すると、冬柴国交相は「(支出が)過大という評価であれば、やめさせます」と答弁。
冬柴氏は21日の衆院本会議では、上演回数が95回に上り、総額5億7000万円を支出していたことを明らかにし、「一切行わないことを決めました」と強調した。
未知普請を発案した同省幹部は「活動の狙い自体は間違っていないと確信しているが、あんなに頻繁にやる必要はなかった」と話す。
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