2007年12月14日12時25分

　米大統領選の民主党候補指名レースで、首位のヒラリー・クリントン上院議員が１３日、猛追するオバマ上院議員に謝罪する一幕があった。陣営幹部がオバマ氏の過去の麻薬使用を誇張した個人攻撃をしたためで、幹部は同日辞任した。

　オバマ陣営が当地で記者団に明らかにした。クリントン氏はワシントンでアイオワ行きの飛行機に乗る際、駐機場で約１０分間、オバマ氏と話し、「知らなかった。申し訳ない」と謝罪。オバマ氏は受け入れたという。

　オバマ氏は１０代のころマリフアナやコカインに手を出したと告白。辞任した同幹部は「オバマ氏が候補になれば、共和党側は『麻薬を売ったことがあるのか』と攻撃するだろう」などと米メディアに語っていた。

　同幹部が担当するニューハンプシャー州は来年１月、アイオワ州の党員集会に続いて全米最初の予備選が開かれる。同州での最新の世論調査はクリントン氏３１％、オバマ氏３０％と激戦模様。オバマ氏は「支持率が心配なのだろう」と話した。

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