最近読んだ本です。
「ハブテトル ハブテトラン」 中島 京子
舞台が広島県の東部の福山市に近い松永という町。
都会の小学校で「良い子」だった主人公の男の子が、学級崩壊や担任の責任放棄で登校拒否に
母方の祖父母の住んでいる松永という町に夏休みから2学期間分取り合えず「留学」。
田舎で暮らしながら、子供らしい仲間もでき、魔女の様ななんでもお見通しの担任と出あい、
祖父母の友人との年の離れた友情(?)も育み、揉まれ、
自力で悩みを乗り越えながら大きくなっていく様子が書かれています。
物語の最後は、都会のいじめに関しては解決していないものの、
自分で今後を決断し、精神的に強くなっている様子が頼もしく、余韻を持たせるものでした。
言葉の響きが広島市内の方言とはまた違って、名古屋の言葉に近い響きがあります。
福山の方にも親戚がいるので、私にとっては聞きなれた柔らかい響きの言葉です。
広島の松永を舞台に選んでいただいて、光栄です
と嬉しくなるようなお話でした。
この本は、「広島本屋大賞」に選ばれた本です。
(広島県内の書店員の有志が、著者が県出身だったり、県内が舞台だったりする作品から11点をノミネートし、
売り上げなどを参考に、実行委員会約20人の投票で選ばれます)
「かぜの科学」 ジェニファー・アッカーマン
どうしてこれだけ長く研究されていながら、なぜ風邪というものが、この世の中から根絶しないのか。
なぜワクチンさえないのか。
著者が自らの身を挺して罹患実験の被験者になってみた報告など、興味深いものもあり、
体を温めたからといって、免疫力を上げたからといって、風邪をひかない訳でもないし、
体を冷やしても、免疫力が下がっても、風邪を必ずひく訳でもない。・・・・など、
今まで信じてきたことは何だったのか?と思うような報告もあれこれ
でも今までも言われてきたように、風邪の菌は手などについた物が目や鼻をつつくことで粘液から体に侵入するということなので、
極力、手洗い・うがいをし、やたらと目や鼻を触らない、などの自衛策を取るしか無さそうです
は~、なかなか良い予防法もないものですね。