僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

つや姫

2010-12-11 11:35:50 | 食べ物
昨日の夕餉です。

今回の主役は、ご飯の『つや姫』

ふっくらツヤツヤ、名前の通り「ツヤ」があります。そして冷めてからも粘りがあって
美味しく食べることが出来ます。その訳は、粘りのでんぷんのアミロペクチンの含有量が他の銘柄よりも多いのです。
どこかの誰かさんが「通夜姫」などと馬鹿にしていましたが、とんでもない!お門違いです。

汁物は中身が牡蠣、鶏肉、竹輪、白菜などで、よい旨みが出ていました。そしてモズクをたっぷり。


メインデッシュは豚肉ソテー

肉に厚みがあり美味しかったです。

そして山形では定番のモッテ菊のお浸し


以上、久々の夕食ブログでしたよ。

みをつくし

2010-12-11 10:21:08 | 文学
今、巷ではNHKの総合テレビで放映されている『セカンドバージン』がもてはやされているようです。


私は視聴したことがないのですが、45歳のキャリアウーマン中村るいと17歳年下の金融丁のキャリア鈴木行との禁断の恋が赤裸々に描かれているそうです。

話はちょっと変わりますが、土佐日記に
「みをつくしのもとより出でて、難波に着きて、河尻に入る」とあります。

意味は、「みおつくしの所から船出して、難波に着いて、淀川の河口に入る」になります。
ここでの「みをつくし」とは、水脈(みを)つ(の)串の意味で、「澪標」と書きます。海や河口で、船の通う水路を示すために並べた杭(くい)のことで、水上の標識になります。
「みをつくし」は、和歌で「身を尽くす」と掛けて用いられます。

 わびぬれば 今はた同じ難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ(後撰和歌集・元良親王 )

「あなたとの恋のつらさ、苦しさに思い悩む毎日です。たとえ世間に露見してしまったとしても、今となっては同じこと、あの難波のみおつくしのように身を尽くし、命を懸けてでも逢いたいと思うのです」

作者は、元良親王。宇多天皇の寵妃で美女で誉れ高い京極御息所(藤原褒子)と禁断の逢瀬を重ねました。
この和歌に歌われる男女も、セカンドバージンの男女も、時には甘美に酔いしれて
時にはそのいたたまれなさに煩悶し、人生の試練に身を投じることから逃げていませんね。