今年の三月、私たちの元から新たな門出をしたHくんが、夫婦箸を贈ってくれた。
何もかまってあげられなかったのに なんという不意打ち
箸は人と人を橋渡しする物、そしていつまでも美味しいものを食べてねという
優しい気持ちがこめられている。
お礼の電話をしたら、今は中学1,2年生を受け持っているとのこと。
教科は社会で今は地理を教えているそうだ。
一年生は初々しくまだ質問も少ないが
2年生は、ばんばん疑問を投げかけてくるらしい。
わかるのはその場で答えて、少し自信がない質問には「後ほど調べて答えるね」と
知ったかぶりをせず真摯に対応するそうだ。
職員室で他の先生方と一緒に弁当を広げるのも新鮮で楽しい感覚だと言っていた。
言葉のはしばしに嬉しさがほとばしっている。
先生として頑張っている姿を髣髴とし嬉しくなった。
このように貴重な初任給を使って箸を買ってくれる優しさ
その気持ちだけでも嬉しいのに もったいなくて使えないではないか。