うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

天王洲アイル駅周辺をブラブラする①

2009年01月23日 06時18分24秒 | 天王州アイル Project

ある日の平日の午後、天王洲アイルをブラブラする。
 開発計画は10数年前に、大手商事会社が主導しこの地域の民間地権者の共同ですすめられた、都市再開発事業である。ここは目黒川などでできた河口の砂洲であったが、江戸時代末期は外国船防御への対策の台場が築かれた経緯がある。
 古地図のサイト、Old Map Room 七つの砲台を参照されたい。
 時代は降ってその後、開発以前はしばらくは油槽倉庫などが立ち並ぶ物流中心のエリアであった。 ちなみに、当時の社会の経済情勢を反映して、このプロジェクトはあの中曽根内閣のころ、‘民活の模範’と言われたものである。

 ここは、上方を羽田空港とJR浜松町駅を結ぶ東京モノレールの軌道が走り、右手に各棟からのブリッジ、天王洲アイル駅があり地上部の入口である。手前が ≪緑の広場≫のゲートエントランス、高速道路横羽線の下の都道の横断歩道を渡ると、≪シーフォートスクエア(緑の砦・SFS)≫メインエントランスになる。
 JR品川駅港南口からはシャトルバスが便数多く運行、また、歩くと15分以内だろうか。
 近くに、徒歩数分のりんかい線の天王洲アイル駅があり、新木場とJR山手線大崎駅を結ぶが、埼玉方面から池袋、新宿、渋谷を通る直通車両もある。アクセスは非常に良くなった。
 一見、錯綜した印象ではあるが、実際はそれほどでもない。 

 ここの都道18号線は歩道を全面的に整備して、街路樹木は既存のヤマモモからホルトノキとモリシマアカシアの混植とシャリンバイ(+ベニバナシャリンバイ)に替える。


 エントランスを構成する大きなゲートパーゴラ(I鋼トラス構造、材質:米松)に様々なつる植物を這わせている。誘引補助資材として土木トリカルネットを転用している。
 人工的な工作物と野性味あふれる旺盛な登攀性・可憐な花を付ける植物で構成する。まずは常緑、落葉性の ツタ(ヘデラ・ヘリックス、ナツヅタ)があり、春先から初夏にかけて カロライナ・ジャスミン、 モッコウバラ、 ノウゼンカズラが咲きみだれ、冬場はツルウメモドキの赤い実が彩る。
 グラウンドカバープランツとして おかめづた(ヘデラ・カナリエンシス)を美観的に植栽。


 現在の状況はどうなっているか、下のサイトをクリックしてみてください。
     天王洲アイル

◆◆建築設計、コンサルタント、ランドスケープデザインの事務所の方々へ◆◆◆
【手元の参考資料】
 ・「天王洲アイル・メモランダム 平成14年 3月28日発行 事業主へ提供」
 ・「天王洲アイル・品種名調査報告書(サクラ・ツバキ・オリーブ)平成13年 9月発行 事業主へ提供」
【出版書籍】
 ・「東京人- 東京湾ウォーターフロント特集号 緊急増刊 昭和62年10月1日発行 (財)東京都文化振興会」
 ・「新建築- 都市空間へ-RIAの計画と技法 臨時増刊 平成 8年11月発行 ㈱建報社」
 ・「都市再開発- 建築計画・設計シリーズ32 平成 8年11月10日発行 ㈱市ヶ谷出版社」

 ほかに、天王洲アイル開発計画に関する建築設計図書・その後の経過等の資料など、お問い合わせ、ご質問に際して、連絡方法は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォーム、メール等でお願いいたします。
        
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