ここでは、自分史について触れたい。
わが日常の生活は逼塞してミノムシ状態である。引き続きの読書三昧の中で今回は以下の本をあげる。
・「読ませる自分史の書き方」工藤美代子/幻冬舎新書/
・「自分史の書き方」立花隆/講談社学術文庫/
自分史は今でこそ自治体など、社会教育目的の周辺団体でこの種のセミナーが開かれるようになった。自分史についてこのブログで書いたことだが、わたしは20年以上前にパソコンが出まわる前にワープロで作ったことがある。ちなみにその頃、膨大な検索機能を持つ便利なインターネットも流布していない。ただただ、自分史作成の続ける意思の強さが問われた。だから、両者の本の内容については過去の思いを想起しながら文章をたどったものである。
工藤美代子のは全くの初心者向けのノウハウ本だ。目次には全段における章立て、エピソード、その執筆のコツなどはいちいち最もなことではあるが、最終的には商業ベースに乗せることを目的にすることについては、今思うと全くその通りであると思う。
わたしの場合は、40代前半、人生、自分と何か、難しく心理学用語で気取って言えばアイデンティティクライシスを感じてということになりそうだ。そこで今までの生まれてからの来し方を整理整頓しようということで始まった。それにはたとえば通勤途中の電車の中ででも記憶を思い起こし、それをその場で忘れず必ずメモすること、簡単に連綿と付けていた日記まがいのもある、そしてそれを裏付けを取るために資料にあたることを3,4年の時間をかけてまとめた。
(最終的な当時の作成日、現在:平成12年5月27日・50歳です。この後やはり更新すべきかな、とは思う。)
当時、造園会社にいて別室の設計室勤務のわたしは、合い間にしばしば気分転換も兼ねてそれを書き込んだもの。露骨に言えば公私混同の時間を費やしたことにもなる。しこうして、ボリュームは写真なしで文字数不明ながらA4判片面で100頁になっただったろうか。完成形はお手製のホッチキス止めの製本である、それを相手の顔色も見ずに身近な人に10部は配ったことだ。まあ、好奇心と覗き趣味でページをめくっただろうが、いづれゴミ箱行きになっただろう。
おすすめは立花隆の本だ。氏はさすがに手慣れた文筆家である。前者と違ってプロ級の内容だ。文構成の進め方やアイデアもいい。初めての人の文章の書き方の極意とか、まず最初に年表を作るとか、日本経済新聞で長年にわたり掲載されている「私の履歴書」がいいお手本であるとか紹介されている。この本はある大学での夏の社会人向けの実践付きの講座での記録である。参加者がいろいろな構成のパターンをこれでもかというぐらいの内容で作成していて充実している。これはなかなか力作ぞろいであり、一般的な読書本としても成立しているのだ。
以上で読書感想はおしまい。なぜなら、この手のものは直接手に取って読むものだからである。
わが日常の生活は逼塞してミノムシ状態である。引き続きの読書三昧の中で今回は以下の本をあげる。
・「読ませる自分史の書き方」工藤美代子/幻冬舎新書/
・「自分史の書き方」立花隆/講談社学術文庫/
自分史は今でこそ自治体など、社会教育目的の周辺団体でこの種のセミナーが開かれるようになった。自分史についてこのブログで書いたことだが、わたしは20年以上前にパソコンが出まわる前にワープロで作ったことがある。ちなみにその頃、膨大な検索機能を持つ便利なインターネットも流布していない。ただただ、自分史作成の続ける意思の強さが問われた。だから、両者の本の内容については過去の思いを想起しながら文章をたどったものである。
工藤美代子のは全くの初心者向けのノウハウ本だ。目次には全段における章立て、エピソード、その執筆のコツなどはいちいち最もなことではあるが、最終的には商業ベースに乗せることを目的にすることについては、今思うと全くその通りであると思う。
わたしの場合は、40代前半、人生、自分と何か、難しく心理学用語で気取って言えばアイデンティティクライシスを感じてということになりそうだ。そこで今までの生まれてからの来し方を整理整頓しようということで始まった。それにはたとえば通勤途中の電車の中ででも記憶を思い起こし、それをその場で忘れず必ずメモすること、簡単に連綿と付けていた日記まがいのもある、そしてそれを裏付けを取るために資料にあたることを3,4年の時間をかけてまとめた。
(最終的な当時の作成日、現在:平成12年5月27日・50歳です。この後やはり更新すべきかな、とは思う。)
当時、造園会社にいて別室の設計室勤務のわたしは、合い間にしばしば気分転換も兼ねてそれを書き込んだもの。露骨に言えば公私混同の時間を費やしたことにもなる。しこうして、ボリュームは写真なしで文字数不明ながらA4判片面で100頁になっただったろうか。完成形はお手製のホッチキス止めの製本である、それを相手の顔色も見ずに身近な人に10部は配ったことだ。まあ、好奇心と覗き趣味でページをめくっただろうが、いづれゴミ箱行きになっただろう。
おすすめは立花隆の本だ。氏はさすがに手慣れた文筆家である。前者と違ってプロ級の内容だ。文構成の進め方やアイデアもいい。初めての人の文章の書き方の極意とか、まず最初に年表を作るとか、日本経済新聞で長年にわたり掲載されている「私の履歴書」がいいお手本であるとか紹介されている。この本はある大学での夏の社会人向けの実践付きの講座での記録である。参加者がいろいろな構成のパターンをこれでもかというぐらいの内容で作成していて充実している。これはなかなか力作ぞろいであり、一般的な読書本としても成立しているのだ。
以上で読書感想はおしまい。なぜなら、この手のものは直接手に取って読むものだからである。
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