うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

珍しい花壇草花3--解答します。

2008年08月25日 04時22分15秒 | ガーデニング・庭づくり
〈8月15日〉にアップ。

 珍しい花壇草花の第3弾、今回は花ではありません。
 この樹木はなんでしょうか。妙な表現ですが、造園樹木に携わるプロの方にお答え願いたい。むろん、我こそはと思う方は、お考えください。

 1.常緑性の木本です。
 2.沖縄、九州、西日本から伊豆、南房総に自生しています。
 3.5月から6月にかけて新旧の葉が入れ替わります。この時期、古い葉の真っ赤な葉が綺麗でとても目立ちます。
 4.一科一属です。
 
 解答は、一週間後にここへ書き込みます。

今日は8月25日、ちょっと遅れましたが、それでは 解答します
 これはホルトノキです。
 植木の職人さんはよくこの木をヤマモモと勘違いします。西日本以南でよく街路樹で利用されており、関東、東北、北海道ではお目にかかれない、暖地性の常緑性の樹木になります。植栽箇所は日なた・半日陰のどちらでも良く、ヤマモモより極めて成長が早く樹姿が明るい印象を与えます。塊状か広卵形の樹形で、栽培は容易、しかも剪定しやすい。実生繁殖で容易に増えます。
 昔、潮風に強い樹種を探している時に見つけました。現在の整備される前の東京都内のお台場の海岸(その頃、海水浴場になっていました!)で試験的に植え付けられていたようで、その後、調査して、九州の植木の材料屋さんに手配して取り寄せたものです。それから現地で山の踏査、圃場検査をおこない、品川区内のプロジェクトに大量に採用した。今では都市の緑地にちらほら見かけますが、この樹木は当時、関東ではあまり利用されておりませんでした。

 植栽計画の担当者として言わせていただくと、関東地方でヤマモモは高級な樹木扱いですが、値段が高く不治の病とされる樹病、がん腫病にかかりやすく成長がおそいという短所があります。今も当時も変わらないと思われるが、そういう背景がありました。

 正解になりましたか、皆さんはいかがでしょうか。
       

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あの弘西林道を踏破する--下... | トップ | 《青空文庫》で本を読む »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ハズレました (ぶんた)
2008-08-25 12:42:06
こんにちわ
初めてカキコします。
わたしゃ夾竹桃の園芸品種かと思ってました(笑
九州ではホルトは街路樹等に利用されてますが、突然枯死する樹が有ったりします。
ヨコバイが媒介するファイトプラズマのせいらしいのですが、、、。
返信する
残念でしたけれど… (うざね博士)
2008-08-25 14:16:59
 どうも、どうも。
 雑駁な当ブログにおいでくださいましてありがとう
ございます。

〇わたしゃ夾竹桃の園芸品種かと思ってました

 今回は画像が悪くて見づらかったかもしれません。その突然死の樹病の件、具体的に判明したのでしょうか。本文に載せたPTのとき、植栽後、わたしも原因不明で困ったことがあります。


 ネタ不足もあり、同シリーズ第四弾を近々UPします。お楽しみに。
  では、またまた。
   
返信する
ぽっくり病 (ぶんた)
2008-08-25 16:53:27
お返事どうもです。
わたしらは、
可哀想にぽっくり病になっちゃったのねぇ、、、。
で済ませてます。(笑
ザイセンチュウのように簡易的な検査方法で把握出来ればよいのですが、現場レベルではお手上げです。
下記URLに詳細があります。ご参考までに
こちらには樹齢300年程のホルトがあるのですが、そりゃ見事なもんですよ。
街路樹としてはちょっとアレですが、、、。
どうもおじゃましました。
http://ffrec.pref.fukuoka.lg.jp/publica/pdf/kennkyu09.pdf

返信する
ホルトノキの樹病 (うざね博士)
2008-08-26 04:34:15
 どうも、どうも。早速ありがとう。
 ホルトノキの樹病、ぼっくり病ですか、教えられた福岡県の研究報告ではホルトノキ萎黄病ですね。初めて知りました。ファイトプラズマが原因ですね。

 かつて出盛りの頃、アカバナエゴノキを同じく植えたことがあり、突然死になり、他にもあったかと思われますが、当時は何となく山の木はこういう良好な植栽の客土をしていても新地では向かないものかなあと漠然と思っておりました。・・ですから自生地では意外とこの病気は少ないのでは推測しますが・・。
 ホルトノキの街路樹としては、以前見た鹿児島市内のものを覚えております。

 PT:東京都品川区 天王州アイル

 ちなみに画像は、随分傷めておりますが、実生で15年ぐらい経っているでしょうか。まだ、開花結実はしておりません。これは当時、こちらの材料屋さんにも配りましたが、あまりにも発芽率、成長が良すぎて商売にならないようです。

 では、またまた。
   
返信する

コメントを投稿

ガーデニング・庭づくり」カテゴリの最新記事