vagabond moon

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K君のこと。

2008-02-29 03:11:34 | 人間は考える葦である
 K君の葬儀。一昨日連絡があって亡くなったことを知った。ここ数年は年賀状のやり取りくらいでご無沙汰していたから、入退院を繰り返していたなんて知る由もなかった。

 K君とはラジオの仕事で知り合った。25年ほど前、俺が岩手放送でやっていた番組の録音を担当してくれていたのが彼だった。ニッポン放送のスタジオで録っていたから、時々有楽町で飲んだりした。年も近かったので一緒にバカをやって過ごした。

 その頃のスタッフと久しぶりに会った。K君が呼び寄せてくれた仲間はみんな元気そうで、俺はあいつのぶんまで長生きするぞ、なんて言いながら、喪服がやっぱり淋しそうだった。

 途切れた記憶がどんどん遡ってゆく。忘れてたくせに。

 人間なんて勝手なものだ。

 

年上。

2008-02-28 13:21:41 | 人間は考える葦である
 誕生日に今年も花鉢をいただいた。左がバラやチューリップの寄せ植えで、右がシンビジュームの鉢植え。恐縮しながらも、毎年花の色と香りを心待ちにしている。

 贈って下さるのは業界の大先輩、某有名音楽事務所のオーナーのお二人。年上の業界人のダンディズムが感じられる素敵なプレゼントだ。

 昔の日本男子は粋ですな。
 

また一つ歳をとった。

2008-02-27 04:26:56 | スタジオ
 日付も変わって誕生日を迎えたのに、まだまだ続くぞ小山レコーディング。パーカッション、エレキギター、ヴォーカルダビング、コーラスダビング、今日も一日ごくろうさん、俺。

 しかし働いているのは俺ばかりではなかった。働く男シリーズ第三弾は小山のマネージャー今泉の、でっけー背中。熊本行きのエアーチケットをネットでチェック中なのであーる。哀愁が滲んだ左肩、働く男ならではの良い味わいではないか。

 誕生日にこんな写真を撮っているなんて、かなりトホホな俺ではあるが、トホホでなにが悪い。

 同情するなら金をくれ、もとい、CD聴いてくれ!

ジェネレーションギャップ。

2008-02-26 01:11:58 | スタジオ
 事務所で打ち込みしていたら色糸ステラの平野君とあかねちゃんが登場。誰かのトリビュートアルバムに参加するとかで、デモテープをこしらえに来たらしい。
 
 平野君、普段はボーッとしているがヘッドフォンをかぶって作業している様子はなかなか凛々しい。先日のエンジニア井野君と同様に働く男はよろしおまんなぁ。てなことを思い、これは撮っておかねばとデジカメでパチリ。それに気づいた平野君、ふつーにピースサイン。

 コラー、そんな絵が欲しいんとちゃうんじゃぁ!だいたいアーティストっちゅうもんはなぁ、簡単にピースサインなんぞしたらアカンのんや。てなことを思い、しかし今の若い子にそんなんゆうてもなぁ、と関西弁でジェネレーションギャップを感じた東北人なのでした。

ブラックジーンズ。

2008-02-24 03:28:06 | 人間は考える葦である
 若き日の俺が吐いた迷言、もとい、名言のひとつに「ロッカーはブーツとブラックジーンズを脱いではいけない。たとえ海水浴であってもだ。」というのがある。
 
 時は流れ、今ではビーサン、スニーカー、健康サンダルが玄関に並ぶ我が家ではあるが、押入れを開けるとホレホレ、ブラックジーンズが15本。80年代にニューヨークのUNIQUE CLOTHINGというどっかで聞いたことのあるチェーン店で買い込んで来た品物だ。
 
 どっかのタイミングでピタっと穿くのを止めてしまったので、新品のまま仕舞い込まれて、はや二十年。ロック界のシーラカンス、狩野良昭と小山卓治に一本ずつ差し上げたが、サイズが合わんだの、シルエットがいま一つだの、あんた足が短すぎるだの、文句を言われたあげく我が家に残った15本。
 新品なので捨てる気にもなれず、かと言って誰も穿いてくれず、私はどうしたら良いのでしょう。

 一郎さんが、A☆Bの頃のままのスタイルだったら差し上げられたのに。

働く男。

2008-02-16 02:47:25 | スタジオ
 事務所で小山アルバムのダビング。作業中のエンジニア井野君の背中を激写。機材に囲まれて奮闘している働く男の孤独な姿が凛々しい。
 
 なのでご褒美にウドンをこしらえてあげた。昆布と鰹節でダシをとり、醤油と酒と塩と味醂で味付け。盛岡の友人から送ってもらった細めの麺をゆで、天麩羅、ワカメ、卵、ネギをのせて出来上がり。
 井野くんと小山卓治とスタッフ浅野にふるまう。
 
 研究の余地はあるが、なかなか美味。ロック界の梅宮辰夫を目指しつつ、俺もまた、キッチンで働く男なのだ。
 

 

高田馬場。

2008-02-13 12:20:54 | 人間は考える葦である
 色糸ステラを観に高田馬場Club Phaseへ。
 
 高田馬場は大学生のころ、よーく遊んだ街。一年ほど住んでいたこともあるし、界隈には友達も多かった。飲み屋、雀荘、ビリヤード、映画館。思い出の場所でまだ頑張っている店もあるが、大半の店は影も形もない。

 東京にやってきてもう30年にもなるが、ほんの2、30メートル歩いただけで、あいつとここで朝まで飲んだとか、この公衆電話からあの娘に告白したとか、思い出につまずくのはこの街だけだ。
 
 出来上がったばかりのBIG BOXを見上げて、やっぱり東京はすげぇなぁ。あの独り言はもう30年前の昔話し。
 
 あらためて流れた月日の速さを想う。

ツイード兄弟。

2008-02-12 10:26:12 | ギター
 小山のレコーディングで、またもエレキ魂に火が点く。普段は事務所の倉庫で眠っているVictoriaのDeluxeを自室に招いて、Fender JapanのChampを乗っけてみる。
 
 ツイードのアンプは見た目がよろしい。「黒いヤツより良い音出しまっせ」とでも言いたげな、自信満々のルックスに見える。ツイードのギターケースを持っているギタリストも、なんだか上手そうでチラ見してしまう。
 
 押入れを片づけていたら、ギターケーブルが大量に出てきた。良さそうなやつだけピックアップ、差し替えたら押し出しの強い良い音がした。
 
 ツイード兄弟も嬉しそうなのであーる。

お花。

2008-02-10 11:07:50 | 人間は考える葦である
 毎年誕生日に某事務所からランの鉢植えをいただく。枯らしてしまったものも多いが、十鉢ほどが毎年元気に花を咲かす。シンビジウム、デンドロビウム、カトレア、オンシジューム。
 写真はファノプレシス、いわゆる胡蝶蘭。ピンクの花弁が夢のように可愛らしい。
 
 目覚めた時に花を見るとストレスの解消に良いと聞いて、ベッドの脇の窓際に置いてある。茎が長~く伸びるので、寝ぼけ眼の真上にピンクの花が咲く。赤ん坊のガラガラみたいに、胡蝶蘭にあやされているのだ。

小山、狩野、榎本。

2008-02-09 10:10:43 | スタジオ
 昨日から小山卓治のレコーディングが再開。ロケンロールを二曲。俺もエレキギターを弾かせていただいたが、例によってはしゃぎすぎで身体がヨレヨレ。焼酎二杯で爆睡、床で目覚める。

 小山もメンバーのみんなも俺よりは若干若いので、まだまだ元気みたいだ。年をとるほど年齢差は近くなると思っていたのだが、実際はそうでもない。

 写真の三人も結構おっさんだが、これよりもおっさんの俺って…(涙)。よしっ、今日も燃え尽きるぞ。