"Sell your computer, buy a guitar"

　近所のリハスタで、久し振りにギターをチェック。今回はフェンダー系だけ持ち込んで、去年手に入れたVictoriaのアンプを鳴らしてみる。ギュイーン。なるほどね。やっとVictoriaの使い方がわかってきた。歪みだすのがはやいのでセッティングが微妙なんだな。粘り気のある好きな音。
　ギターくんたちは元気だが、それぞれ問題を抱えている。テレキャスターを二本修理することにして、本日終了。今日のところはJaguarの勝ち。抱き心地も一番よろしい。

　翌日さっそくリペア屋さんへ。いつもお世話になっている太田さん、今日も昼間からウイスキーをグビグビ。ご相伴に預かりチビチビ。「お互い身体に気をつけましょうね、と言いながらゴクゴク」。「でも太田さん顔色良くなりましたねぇ」、でナメナメ。「野菜中心の食い物にしたらさぁ、中性脂肪が減ったんだよ」、とグビグビ。このままだと死にますよ、と言われていた身体が食生活で蘇ったらしい。
　太田さんは素晴らしいリペアマンで、楽器の全てに精通している。岡本太郎の工房があった場所に作業場を持っていて、「ここには何かあるんだよ」とロレツがあやしくなった口調でおっしゃる。武蔵野の原風景が残った森の一画。小川が流れるその場所には心の時間が確かに流れている。
　気づいたら四時間も経っていたので、おいとまする。修理待ちのギターが山ほどあるのに、いつもお邪魔してばかりなのだ。
　
　TOM PETTYのＴシャツに書かれた言葉を思い出す。
　"Sell your computer, buy a guitar"

ライブは楽し。

　６日、７日と加藤いづみライブ。大阪も名古屋もおごそかで優しく時間が過ぎた。新年早々のライブはどこか恥じらいがある。「今年もよろしくね」気分が会場に溢れていて、それがとてもよろしい。初々しい心に戻れたようで、真っ白な画用紙が目の前に広がった。よし、今年はたくさん曲作るぞ！
　とは言うものの、汚れた身体がそれでおさまる訳もなく、大阪で暴飲。久々に猥談。バイオリン中井ちゃんがいる時の、お決まりのパターン。それもまたよし。
　
　東京に戻り、色糸ステラ君のマスタリング。初めてのスタジオだったので、勝手がわからず少々とまどう。マスタリングスタジオってなんでああも統一感がないのだろう。モニターが違いすぎて耳が追いついていかない。なんとか終了。あとはジャケットデザインのチェックを残すのみ。
　
　１１日は銭形平次でお馴染みの神田明神へ。二度目の初詣。おみくじは大吉。甘酒が美味い。
　夜、事務所でミーティング。レコーディングに備えて歪み系のエフェクターをすべて自宅に持ち帰る。近所のスタジオで鳴らしてみるつもり。いよいよレコーディング始めるぞ。

ヘアーリンス。

　年越しは妹一家がやって来て、ワイワイ過ごす。育ち盛りで偏食の子供が三人もいるので、おせちの蒲鉾だけがあっという間に六本も消えてゆく。義弟と久々に赤霧島、富乃宝山を酌み交わし、ベロベロ気味で新年。初詣に行くが、あまりの混みようにお参りは断念。
　帰宅して天皇杯サッカー。いよいよレッズの強さが本物になってきた。こういうチームが出てこないとJリーグは盛り上がらない。べつにレッズファンではないが、傾向は良し。生来臍曲がりなもので、アルディージャサポーターになろうかなどと思ってみる。
　
　翌日は京都の親戚来訪。初詣に再トライ。健康だけをお願いする。夜、映画館。007カジノロワイヤル。ダニエルクレイグのジェームスボンド、良い！作品も人間の業が垣間見えて、楽しめた。やはりCGよりスタント。コンピューターより人間様なのだ。
　一夜明けて、桃鉄大会。やっぱり好き、このゲーム。

　あっという間の正月の疲れを癒すべく、豊島園庭の湯へ。マッサージがいまいちだったが、それを除けば快適。ゆっくり四時間ほど過ごす。備え付けのシャンプー、リンスにて洗髪。普段リンス代わりに竹酢液なるものを用いているため久々にリーンス！ボトルの裏の使用法を見ていて、中坊の頃を思い出す。
　「適量を手のひらに取り、髪になじませた後で、軽く洗い流してください」
　初めてリンスなるものが世の中に登場した頃、この説明書きに頭を悩ませたものだった。「軽く洗い流してください」って、なに？それまで物の使用法には「しっかり流してください」か「流さないでください」しか、世の中に存在していなかったのだ。えっ「軽く洗い流してください」って…？少々オシャレにも目覚め始めた頃、俺の頭を駆けめぐった曖昧なお言葉。「軽く」ってどのくらい？実は今でも分からない。

　明日から加藤いづみライブ大阪名古屋編。「軽く」いってきまーす！
　今年もよろしく。