vagabond moon

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アナスターシャとの長いお別れ。

2009-07-31 22:20:15 | 人間は考える葦である
告別式。
御茶ノ水、ニコライ堂。

ほんとうは行かないつもりだった。


亡くなった翌日、
かおりの自宅で、
微笑むような寝顔と、
たくさん言葉を交わした。

夢のような時間だったから、
記憶をそのまま暖めておこう、
と、思ったのだ。


だが、早起き。

「なーんだぁ、研さん来てくんないの~?」
頭の中でかおりの声がした。



聖歌隊の歌声に、
思い出がよみがえる。

やんちゃで、賢く、わがままで、優しくて。


かおりと出会ったことで、
たくさんの曲が生まれた。

かおりを見ているだけで、
言葉が降りてきた。


あんなヤツ、
そうはいない。



かおりに書いた曲を、
大切に唄ってゆこう。

残された明日が、
少しだけある。

きっと、
空の上から、
一緒に唄ってくれるだろう。

アタシのキーとちがうじゃん、と、
悪態つきながら、ね。



川村かおり。
最期までヒッピー。
洗礼名、
アナスターシャ。





かおり。

2009-07-29 05:25:11 | 人間は考える葦である
たとえば、
食べたり、
寝たり、
笑ったり。

そんなふうに、

死んでしまった。


毎日の行いのひとつのように、

そんなふうに、

消えてしまった。


たくさん会って、
たくさん別れて、
新しく出会えたばかりだったのに。


照れくさいから、
そっぽ向いたんだね。

気にして欲しくって、
また、
そっぽ向いて、
消えたんだね。


さよなら、かおり。
また会う日まで。

辰が死んだ。

2009-07-28 01:39:49 | 人間は考える葦である
俳優、山田辰夫が亡くなった。


もう30年も前のこと、
彼が所属していた劇団に曲を書いた。

いまもむかしも俺はバカタレなので、
エラそうなことを言って、
顰蹙を買っていた。


辰は天才だった、と、思う。


あやふやな記憶なので、
何を根拠に言っているのか、
自分でも分からないが、
30年前に漠然と感じたことだ。

あれから一度も会ってはいないが、
テレビや映画で見るたび、
元気か?と、
心で問いかけてきた。


一度だけ共に戦った戦友のような人だ。


冥福を祈る。





甲子園まで、あとひとつ。

2009-07-24 01:11:05 | スポーツ
母校、盛岡一高の野球部が、
岩手県大会の決勝に進出。
じつに16年ぶりのこと。

うれしい。
実にうれしい。


昔はそこそこ強かったのだが、
ご多分に漏れず、
私立の台頭で、
甲子園はどんどん遠く、
フィリピンあたりまで行ってしまった。

それがとうとう、
指先ひとつ、
もう一歩。


この季節、
スポーツ紙を買ったら、
まずは岩手大会の結果をチェック。

どんなに弱くなっても、
唇をかみしめ、
巨人の星の明子さんになって、
先輩はこっそり見守ってきたのだ。


石の上にも16年。


だが、
決勝の相手は選抜準優勝の花巻東。
岩手県高校野球の歴史において、
最強のチームである。

エースの菊池を見るために、
メジャー6球団のスカウトが、
岩手に乗り込んだらしい。


勝利の可能性は、
ほんのわずかだろうが、
ゼロではない。


頑張れ。


万が一、
勝つことがあったら、
絶対、甲子園へ行く。

そして、
ライオンのような声で、
校歌を歌い上げてやる。


気持ちいいだろうねぇ。




夏の鍋焼き。

2009-07-22 08:55:38 | 
松山、新居浜の加藤いづみライブが終了。

両方とも暖かいお客さんたちで、
拍手の森林浴をした気分。
しっかり元気をいただいた。


松山の昼食の定番は、
アサヒの鍋焼きウドン。

ペラペラの金属の器で煮込んだ、
この店独特のスタイル。

甘く煮た牛肉がダシになって、
牛なべウドンと呼びたいくらいだ。

これで550円。
庶民の味方ここにあり。


和風ファストフードの王様である。

四国へ。

2009-07-19 01:58:37 | ライブ
明日から松山。
加藤いづみのライブ。

松山は居心地の良い街で、
第2の故郷だと、勝手に決めている。


うどんを食べ、
道後の湯に浸かり、
ポンジュースを飲み、
じゃこ天でビールをグビる。

シュミレーションしただけで、
ホクホクと笑顔になる。


いづみ嬢はとっくに前乗りして、
コンディションを整えているらしい。

俺もマッサージをばっちり。

夏バテを吹き飛ばすような、
爽やかなライブにしたいと思う。


お近くのかたは、
是非、
足を運んでくださいな。
 
よろしく。



濃い、薄い。

2009-07-17 07:34:47 | 
立川志の輔、独演会。


落語は独りで何役もこなす芸だから、
演じ分けに落語家の力量と個性が見える。

志の輔は現代的で、巧い。
登場人物のキャラクターが、
分かりやすくデフォルメされている。

若い頃、
演劇を志したせいもあるのだろう。

目を閉じて噺を聴いていると、
舞台の上に、
それぞれ役者が見えてくる。


間の取り方、
目線の配り方。

古典にはなかった、
若干、
濃い目のスタイル。


俺は好き。


帰りに、
銀座ぴょんぴょん舎の、
薄味な盛岡冷麺に悪態をつき。

なおさら、
志の輔はすごいな、
と、
キムチ頭で唸ったのだった。











ネギは強し。

2009-07-14 06:31:05 | 人間は考える葦である
写真の左端。
ネギ。

走行中なので、
うまく撮れなかったが、
ネギ。

環状八号線、高井戸陸橋。
通るたび、
ずうっと気になっていた。

待ち構えて、
パチリ。

どっかから種が飛んできたのだろうか?

コンクリートの隙間に根を下ろし、
たいしたものである。

都会の片隅のネギ。

長淵剛の唄みたいだ。

夏バテであ~る。

2009-07-12 19:41:32 | 人間は考える葦である
なんだかしんどい。


体温調節が追いついいないようで、
汗をかくほど身体が重い。


暑気払いにと、
スイカを食べ、
枝豆を頬張り、
昼寝するが、
効果なし。


先人の知恵も敵わないほど、
ボロ雑巾のわたくし。


せめて、
ふつうの雑巾にもどりたい、と、
気合を入れて、
都議会議員選挙投票。



投票に行くと、
学校の敷地に入れるのがうれしい。


わたくしの地域では、
中学校の体育館が投票所なので、
わざと、
床をキュッキュッと鳴らして歩いたりして、
少年時代を懐かしんでいる。


結果はどうか?
都民の選択に、
わくわくする。


夏バテの身としては、
選挙カーの騒音が消えたことに、
ほっと幸せ感じるのであった。