告別式。
御茶ノ水、ニコライ堂。
ほんとうは行かないつもりだった。
亡くなった翌日、
かおりの自宅で、
微笑むような寝顔と、
たくさん言葉を交わした。
夢のような時間だったから、
記憶をそのまま暖めておこう、
と、思ったのだ。
だが、早起き。
「なーんだぁ、研さん来てくんないの~?」
頭の中でかおりの声がした。
聖歌隊の歌声に、
思い出がよみがえる。
やんちゃで、賢く、わがままで、優しくて。
かおりと出会ったことで、
たくさんの曲が生まれた。
かおりを見ているだけで、
言葉が降りてきた。
あんなヤツ、
そうはいない。
かおりに書いた曲を、
大切に唄ってゆこう。
残された明日が、
少しだけある。
きっと、
空の上から、
一緒に唄ってくれるだろう。
アタシのキーとちがうじゃん、と、
悪態つきながら、ね。
川村かおり。
最期までヒッピー。
洗礼名、
アナスターシャ。
御茶ノ水、ニコライ堂。
ほんとうは行かないつもりだった。
亡くなった翌日、
かおりの自宅で、
微笑むような寝顔と、
たくさん言葉を交わした。
夢のような時間だったから、
記憶をそのまま暖めておこう、
と、思ったのだ。
だが、早起き。
「なーんだぁ、研さん来てくんないの~?」
頭の中でかおりの声がした。
聖歌隊の歌声に、
思い出がよみがえる。
やんちゃで、賢く、わがままで、優しくて。
かおりと出会ったことで、
たくさんの曲が生まれた。
かおりを見ているだけで、
言葉が降りてきた。
あんなヤツ、
そうはいない。
かおりに書いた曲を、
大切に唄ってゆこう。
残された明日が、
少しだけある。
きっと、
空の上から、
一緒に唄ってくれるだろう。
アタシのキーとちがうじゃん、と、
悪態つきながら、ね。
川村かおり。
最期までヒッピー。
洗礼名、
アナスターシャ。