ヴァニラ・アイスはプラチナの夢をみるか?

サンプル数一人の話。日記、アニメの感想などを独りよがりに書いてます。

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001)』~実は恐怖の映画?~

2019-03-06 21:24:16 | アニメ・特撮系
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』

2001年4月21日に公開されたアニメ『クレヨンしんちゃん』の劇場映画シリーズの9作目であり、21世紀最初の作品です。監督&脚本は原恵一さんが担当しています。子供向けアニメとして人気のある同シリーズですが、本作は大人の鑑賞にも耐えうる作品として評価・認知されています。上映時間は89分。

あらすじ

ある日、春日部で突然「20世紀博」というテーマパークが開催された。
昔のテレビ番組や映画、暮らしなどを再現し、懐かしい世界にひたれる遊園地に大人たちは大喜び。でも、しんのすけをはじめとする子供たちには、ちっとも面白くない。毎日のように夢中になって遊びに行く大人たち…。
そのうちにひろしは会社に行かなくなり、みさえは家事をやめ、しんのすけがひまわりの面倒をみる始末。実はこれは、“ケンちゃんチャコちゃん”をリーダーとするグループの、大人だけの楽しい世界を作って時間を止めてしまう、恐るべき“オトナ”帝国化計画だった!
やがて大人たちは、「20世紀博」に行ったきり、帰ってこなくなってしまう。このままでは未来がなくなってしまう!そこで、しんのすけら“かすかべ防衛隊”のメンバーはオトナたちを取り戻すために、「20世紀博」へ乗り込んでいくことにする。しかし、そこにはもうすっかり子供に戻ってしまった親たちが楽しそうに遊んでいた。
果たして“かすかべ防衛隊”は “ケンちゃんチャコちゃん”に勝てるのか!?
そして、しんのすけはオトナたちを今の世界に取り戻し、未来を守ることができるのか!?(Amazon当該商品ページより引用)


感想

素晴らしい作品です。本来、クレヨンしんちゃんは子供向けアニメと思いますが、大人の責任とは何か?家族とは何か?という問題提起、人間は過去にとらわれ過ぎてはいけないというメッセージは大人にこそ相応しいですね。

最近でも昭和レトロなものが流行ってますが、劇中のようにとらわれすぎるともはやカルト。ヤバいことになってしまいます。ワタクシもレトロゲーム好きですから程々にしておかないといけませんね~。

それにしてもこの記事書くために久し振りに鑑賞しましたが、後半の父・野原ひろしの回想シーン以降泣きっぱなしでした。

前回、鑑賞したのが十数年前だと思うのですが、その時よりも泣けました。ワタクシが年をとって涙腺が弱くなったこともあるでしょうが、前回観た時よりもしんちゃんに感情移入して観ることができたからです。

心を子供に戻された両親がもう”二度と親に戻ってくれないかもしれない”というしんちゃんの不安と恐怖はギャグ満載であっても今回はちゃんと感じ取れました。

実は身震いするほど怖い話なんですよね、この映画。

大人を子供にして”大人の責任”を放棄させることで陥る社会の混乱に付け込み自分の思う社会へ一変させてやろうなんて、なかなか上手い革命だと思います。

本作の悪役ケンの目論見が”20世紀を取り戻す”ことだからなんとなく平和的に見えますけど・・・。、しかも人間の嗅覚に訴えかける方法とかセンスもあるし、かなり怖いヤツですよ。

でもそれに対抗するしんちゃんの方法が”とうちゃんの足の臭い”ってのにはズッコケました。でもそこがいい目の付け所なんだよな~。だからこそ”父・ひろしの回想”が泣けるんですよ~。

そうそう、ギャグにも相当笑わせてもらいました。コンビニに食糧を盗みに行くシーンとかカーチェイスのシーンとか・・・何度も腹を抱えました。

正直、ギャグでぼかしてくれないと相当怖い映画だもんなぁ~。もし同じアイデアを楳図かずお先生が思いついてたら・・・・・。


↑ってな絶叫満載の物語になったかも??

「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」 予告編


普段のTV版を観ないので作画の比較はできないのですが、力の入ってるところは入ってて抜いてるところは抜いてるという印象ですね。

カーチェイスのシーンしんちゃんが塔を走って登るシーンなどはマジですごい作画だと思います。キャラデザインでついついスルーしそうになるんですが、物語やギャグ以外にも作画も見所の一つだと思います。

ただね~、CG作画の部分がほんのちょっと出てくるのですが、明らかにクオリティが低くてなんで使ったのか演出意図が不明でしたね。

映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 [DVD]
矢島晶子,ならはしみき,藤原啓治,こおろぎさとみ,関根勤
バンダイビジュアル


今となっては懐かしい矢島、ならはし、藤原、こおろぎの野原一家の安定感は抜群。演技に文句があるワケないです。

それからケン役の津嘉山正種さんが渋い声で素晴らしかった。”ひょっこりはん”みたいなキャラデザインでしたが、津嘉山さんの声のおかげでラスボスとしての説得力がありましたからね~。

それから関根勤さんと小堺一機さんがゲスト声優で出演されていますね~。まぁお二人の場合は上手い下手の問題じゃないですね~。原作の臼井先生がお二人のファンだったから出演が決まったらしいですし・・・・。

それに劇中に出てくるの「ケレル!」なんてお二人のラジオ聞いてないとわかんないですよ(『ケレル』は1982年の西ドイツ・フランスの映画。今風にいえば”BL”をテーマにしたストーリーで予告編を観たお二人がラジオでネタにしてました)。

それにしても以前、鑑賞したときはギャグシーンが鬱陶しく思って、あんまりいい映画だと思ってなかったです。ケンたちの恐ろしさにも気づかなかったし・・・。ワタクシもようやく大人になったってことなんでしょうか?

まぁでも大人になると無性に昔が懐かしくなるんですよね。危ない危ない。

ということで今回は以上です。次回、乞うご期待!!

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