『カウボーイビバップ 天国の扉』
2001年9月1日公開の日本のアニメ映画。1998年に放送されたTVアニメ『カウボーイビバップ』(☆)の劇場版で、監督はTV版と同じく渡辺信一郎さんが担当しています。上映時間120分。
☆『カウボーイビバップ』とは?
サンライズ制作の日本のSFアニメ作品。1998年に放送されました。2071年の火星を中心とした太陽系を舞台に、宇宙船「ビバップ号」で旅をする賞金稼ぎのスパイク・スピーゲルら乗組員たちの活躍を描くSFアニメ作品です。本作は基本的にはハードボイルドなストーリーの上に粋なセリフと痛快なアクションをミックスさせた物語ですが、エピソードによってはサスペンスやホラー、スラップスティック、サイバーパンクなど振り幅が大きいのも特徴の一つです。またBGMへのこだわりから多彩なジャンルの音楽を使用し世界観に華を添えています。全26話。
あらすじ
2071年、ハロウィンを目前にした火星のクレーター都市アルバシティー。その高速道路でタンクローリーが突如爆発炎上した。事故発生現場周辺に居合わせた人々は原因不明の症状を訴えて次々と倒れていき、事件の死傷者は400人を上まわる大惨事になった。苦しみながら次々と死んでいく被害者を見た警察は、正体不明の生物兵器を使用したテロの可能性を示唆する。火星政府はこれを受け、犯人に史上最高の3億ウーロンという巨額の懸賞金をかけることを発表した。別件で盗難カードの使用情報からハッカー、リー・サムソンを追っていたフェイが偶然この事件に出くわして現場を撮影すると、そこには手の甲に入れ墨がある男が映っていた。3億ウーロンを手に入れるため、「ビバップ」の乗組員たちはその男を探し始める(wikipedia当該ページより引用)。
感想
『カウボーイビバップ 天国の扉』(以下は本作)は間違いなく名作です。一生に一度は観ておくべきアニメ映画です。
とにかくストーリー、脚本、映像、演出、キャスティング、BGMにいたる全てが高いクオリティでまとまっていますので、どこへ出して恥ずかしくない作品です。
それからTVシリーズの魅力が本作一本にギュッと詰め込まれた作品だと思うので『カウボーイビバップ』初心者にこそオススメしたいですね。
というのもTVシリーズはエピソードによってはテイストが大きく変わるので、仮にエピソード一つだけを鑑賞しても『カウボーイビバップ』の魅力の全てが伝わらないと思います。
逆に本作では120分をフルに使って主要な登場人物、ハードボイルドな世界観、軽妙洒脱なセリフ回し、素晴らしいアクション、センスのいいコメディ、そしてこだわりぬいたBGMなどをちりばめているので『カウボーイビバップ』の魅力を一度に味わえます。
つまり”良いとこ取り”の映画というワケなんです。
普通、様々な要素を組み合わせてもバラバラでまとまりのない作品になってしまうことも多いかと思いますが、本作は違います。とにかく各要素のバランスがいい。どの要素も”いい塩梅”でまとまっているのです。
劇中ずっとフニャフニャしてるお笑い担当のエドと始終、しかめっ面の悪役ヴィンセントが同じ作品の中で同居してるんだからすごいもんです。
と、文章だけでは伝わりにくいので↓の動画をご覧いただくと少しは分かっていただけるかと思います。
BEBOP - prologue
本作の冒頭数分間です。本筋とは全く関係ない場面ではありますが、シリアスとギャグ、豪快かつ流麗なアクション、軽妙なセリフ回し、どれもやり過ぎず足らなさ過ぎない絶妙のバランスです。
そしてこの場面の後にハイセンスなOPへとなだれこんでいくのです。これで観客は本作の世界にグッと引き込まれてしまいます。
ちなみにスパイクが強盗を投げ飛ばし、その反動で飛んできたドーナッツをキャッチして口に入れる場面をワタクシは大好きでそこだけ定期的に観ています。
Cowboy Bebop Knockin' on Heaven's Door 'Trailer 3'
予告編だけでも相当カッコいいですね。それから生身のアクションだけでなく、メカアクションも見所で、特にスパイクの乗る戦闘機ソードフィッシュと軍の戦闘機とのドッグファイト。あまりのスピード感に度肝を抜かれ、タクシーを拾うオチで大いに笑いました。
当然ですがレギュラーキャラはTVシリーズと同じく山寺宏一さん(スパイク役)、林原めぐみさん(フェイ役)、石塚運昇さん(ジェット役)らです。実力者揃いのためその安定感は抜群です。
またゲストに磯部勉さん(ヴィンセント役)、小林愛さん(エレクトラ役)に加え俳優でミュージシャンのミッキー・カーチスさん(ラシード役)、俳優の石橋蓮司さん(冒頭の強盗レンジィ)らが起用されていますが、どの方も役の特徴を上手くとらえて演じておられ違和感がまったくありませんでしたね。
特にミッキー・カーチスさんは声優さんにはない独特のアクセントで飄々と話す演技は印象深かったですね。
それに物語には何の関係のない「ピタゴラスはね、豆感受性の御蔭で死んだ」というセリフが、強く頭に残っています(笑)なんでだろ?
ところで”豆感受性”ってどういうことなのかわかる人いたら教えてください。
それはさておきTVシリーズのOP曲「Tank!」が使用されなかったことのは数少ない不満点ですね。別にOPで使わなくてもいいんですが、あんな素晴らしい曲が劇中どこにも使われなかったのは意外でしたね。
Cowboy Bebop OST 1 - Tank!
もはやアニメのOP曲だったことを知らない人もいるんじゃないかと思える程よく耳にする曲になりましたね~。なんで使わなかったんだろう?個人的にはどこかで聞きたかったですね。
そんな『カウボーイビバップ』もTVシリーズ放送からは20年を過ぎ”古いアニメ”の仲間入りを始めてしまったと思います。
いつかは古くなってしまうのも当然なのですが、”古いから観ない”という考えではあまりにもったいない作品だったので今回ブログで取り上げてみました。
しかも明日発売の『スーパーロボット大戦T』に参戦するということで再び『カウボーイビバップ』が脚光を浴びることになれば嬉しいのですがね。
正直、観飽きてしまったジブリ映画を放送するより、本作を放送した方がいいとワタクシは思うのですが、喫煙シーンや暴力シーンが多いのでPTAに配慮してきっと無理なんだろうな~。
ということで今回は以上です。次回、乞うご期待!!
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2001年9月1日公開の日本のアニメ映画。1998年に放送されたTVアニメ『カウボーイビバップ』(☆)の劇場版で、監督はTV版と同じく渡辺信一郎さんが担当しています。上映時間120分。
☆『カウボーイビバップ』とは?
サンライズ制作の日本のSFアニメ作品。1998年に放送されました。2071年の火星を中心とした太陽系を舞台に、宇宙船「ビバップ号」で旅をする賞金稼ぎのスパイク・スピーゲルら乗組員たちの活躍を描くSFアニメ作品です。本作は基本的にはハードボイルドなストーリーの上に粋なセリフと痛快なアクションをミックスさせた物語ですが、エピソードによってはサスペンスやホラー、スラップスティック、サイバーパンクなど振り幅が大きいのも特徴の一つです。またBGMへのこだわりから多彩なジャンルの音楽を使用し世界観に華を添えています。全26話。
あらすじ
2071年、ハロウィンを目前にした火星のクレーター都市アルバシティー。その高速道路でタンクローリーが突如爆発炎上した。事故発生現場周辺に居合わせた人々は原因不明の症状を訴えて次々と倒れていき、事件の死傷者は400人を上まわる大惨事になった。苦しみながら次々と死んでいく被害者を見た警察は、正体不明の生物兵器を使用したテロの可能性を示唆する。火星政府はこれを受け、犯人に史上最高の3億ウーロンという巨額の懸賞金をかけることを発表した。別件で盗難カードの使用情報からハッカー、リー・サムソンを追っていたフェイが偶然この事件に出くわして現場を撮影すると、そこには手の甲に入れ墨がある男が映っていた。3億ウーロンを手に入れるため、「ビバップ」の乗組員たちはその男を探し始める(wikipedia当該ページより引用)。
感想
『カウボーイビバップ 天国の扉』(以下は本作)は間違いなく名作です。一生に一度は観ておくべきアニメ映画です。
とにかくストーリー、脚本、映像、演出、キャスティング、BGMにいたる全てが高いクオリティでまとまっていますので、どこへ出して恥ずかしくない作品です。
それからTVシリーズの魅力が本作一本にギュッと詰め込まれた作品だと思うので『カウボーイビバップ』初心者にこそオススメしたいですね。
というのもTVシリーズはエピソードによってはテイストが大きく変わるので、仮にエピソード一つだけを鑑賞しても『カウボーイビバップ』の魅力の全てが伝わらないと思います。
逆に本作では120分をフルに使って主要な登場人物、ハードボイルドな世界観、軽妙洒脱なセリフ回し、素晴らしいアクション、センスのいいコメディ、そしてこだわりぬいたBGMなどをちりばめているので『カウボーイビバップ』の魅力を一度に味わえます。
つまり”良いとこ取り”の映画というワケなんです。
普通、様々な要素を組み合わせてもバラバラでまとまりのない作品になってしまうことも多いかと思いますが、本作は違います。とにかく各要素のバランスがいい。どの要素も”いい塩梅”でまとまっているのです。
劇中ずっとフニャフニャしてるお笑い担当のエドと始終、しかめっ面の悪役ヴィンセントが同じ作品の中で同居してるんだからすごいもんです。
と、文章だけでは伝わりにくいので↓の動画をご覧いただくと少しは分かっていただけるかと思います。
BEBOP - prologue
本作の冒頭数分間です。本筋とは全く関係ない場面ではありますが、シリアスとギャグ、豪快かつ流麗なアクション、軽妙なセリフ回し、どれもやり過ぎず足らなさ過ぎない絶妙のバランスです。
そしてこの場面の後にハイセンスなOPへとなだれこんでいくのです。これで観客は本作の世界にグッと引き込まれてしまいます。
ちなみにスパイクが強盗を投げ飛ばし、その反動で飛んできたドーナッツをキャッチして口に入れる場面をワタクシは大好きでそこだけ定期的に観ています。
Cowboy Bebop Knockin' on Heaven's Door 'Trailer 3'
予告編だけでも相当カッコいいですね。それから生身のアクションだけでなく、メカアクションも見所で、特にスパイクの乗る戦闘機ソードフィッシュと軍の戦闘機とのドッグファイト。あまりのスピード感に度肝を抜かれ、タクシーを拾うオチで大いに笑いました。
COWBOY BEBOP 天国の扉 [DVD] | |
矢立肇 | |
バンダイビジュアル |
当然ですがレギュラーキャラはTVシリーズと同じく山寺宏一さん(スパイク役)、林原めぐみさん(フェイ役)、石塚運昇さん(ジェット役)らです。実力者揃いのためその安定感は抜群です。
またゲストに磯部勉さん(ヴィンセント役)、小林愛さん(エレクトラ役)に加え俳優でミュージシャンのミッキー・カーチスさん(ラシード役)、俳優の石橋蓮司さん(冒頭の強盗レンジィ)らが起用されていますが、どの方も役の特徴を上手くとらえて演じておられ違和感がまったくありませんでしたね。
特にミッキー・カーチスさんは声優さんにはない独特のアクセントで飄々と話す演技は印象深かったですね。
それに物語には何の関係のない「ピタゴラスはね、豆感受性の御蔭で死んだ」というセリフが、強く頭に残っています(笑)なんでだろ?
ところで”豆感受性”ってどういうことなのかわかる人いたら教えてください。
それはさておきTVシリーズのOP曲「Tank!」が使用されなかったことのは数少ない不満点ですね。別にOPで使わなくてもいいんですが、あんな素晴らしい曲が劇中どこにも使われなかったのは意外でしたね。
Cowboy Bebop OST 1 - Tank!
もはやアニメのOP曲だったことを知らない人もいるんじゃないかと思える程よく耳にする曲になりましたね~。なんで使わなかったんだろう?個人的にはどこかで聞きたかったですね。
そんな『カウボーイビバップ』もTVシリーズ放送からは20年を過ぎ”古いアニメ”の仲間入りを始めてしまったと思います。
いつかは古くなってしまうのも当然なのですが、”古いから観ない”という考えではあまりにもったいない作品だったので今回ブログで取り上げてみました。
しかも明日発売の『スーパーロボット大戦T』に参戦するということで再び『カウボーイビバップ』が脚光を浴びることになれば嬉しいのですがね。
正直、観飽きてしまったジブリ映画を放送するより、本作を放送した方がいいとワタクシは思うのですが、喫煙シーンや暴力シーンが多いのでPTAに配慮してきっと無理なんだろうな~。
ということで今回は以上です。次回、乞うご期待!!
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