市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

ピンチはチャンス

2012-03-03 | 障がい者
今日は、楽しみにしていたイベント二本立て。

一つ目は、
障がい者就労促進フォーラム in いちはら  ~皆がいきいきと働くことのできる社会を目指して~」。

市原市主催・ふる里学舎地域生活支援センター企画運営により、YOUホールで開催されました。
障がい当事者・雇用者・福祉施設職員など、それぞれの関係者合わせて約150名が集まりました。

第一部は、盲目のバイオリニスト・穴澤雄介さんの基調講演。
合間に演奏を挟みこんで、さながらMCが長めのコンサートといった感じの講演でした。



穴澤さんは、小学校6年生のころから徐々に視力を失い、現在は全盲です。
両親の離婚、徐々に楽譜が読めなくなる、社会人バンドに入れてもらえない、父親の会社の倒産と父親の蒸発、プロになっても仕事がない、寝るところも食べるものも無い・・・・・
次々と襲い掛かるピンチに、いったんは落ち込みながらもまた這い上がる、穴澤さんのこれまでの人生。

「無理に頑張って前向きになることもない。落ち込むときはとことん落ち込めばいい。そこから必ず抜け道が見えてくる」
という穴澤さんの自然体のメッセージが伝わってきました。

バイオリンの音色もとても自然体でまろやかでした。
議会登壇翌日の硬直した私のアタマも、すっかりほぐされました(^^)

演奏しているこの写真の左手の人差し指、よく見てください。指人形をはめているのがわかりますか?



以前、バイオリニストの生命線である左人差し指を骨折してしまった時、
普通なら治るまで演奏をあきらめるのでしょうが、穴澤さんは違いました。
人差し指を使わないでも弾ける曲を自ら創作して、演奏活動を続けたのです。
指人形は、包帯姿では痛々しいからとその時作ってもらったものなのだそうです。

ピンチを笑いと知恵でチャンスに変える、穴澤さんらしいエピソードです。

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本当は第二部のパネルディスカッションも聞きたかったのですが、
後ろ髪をひかれるようにしてYOUホールを後にし、次に向かった先は新宿歌舞伎町。

医療と教育の国際都市八王子を目指して」と題した講演会に参加しました。
講師は、八王子市にある(株)北原脳神経外科病院の代表取締役社長、北原茂実氏(医師・医博)です。



「医療は最大の情報産業」との位置づけのもと、
医療後進国への医療技術の輸出、震災からの復興への処方箋、医療と農業を連携させた「八王子まちおこしファームプロジェクト」・・・
ひとつひとつのエピソードの発想が斬新、かつスケールが大きく、すっかり圧倒されてしまいました。
斬新すぎて少々ついていけないところもありましたが、市原市のまちづくりにも役立つヒントがたくさん隠れていると感じました。
八王子に視察に行きたいなあ・・・。

とりあえず、先生の著書「『病院』がトヨタを超える日」を読んでみます。


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