今日は、と~っても楽しみにしていた講演会。
「急病のとき困らないために!」
千葉市主催・千葉市医師会共催により、千葉市総合保健医療センターで開催されました。
開会の挨拶に立たれた熊谷俊人千葉市長
いわゆる「コンビニ受診」と呼ばれるように、軽症患者の安易な救急車利用や夜間・休日診療受診者の増加によって、疲弊しきっている医療機関や救急体制。
現場の悲鳴を聞いた熊谷市長が、このままでは千葉市の医療体制が崩壊してしまうとの危機感を抱き、平成22年にシンポジウムを開いて市民に適切な医療資源の使い方を呼びかけたのが、この取り組みの始まりです。
今回は、小児科医や救急救命士の方々を講師に招き、
「小児科のお医者さんからお母さま方へ」
「千葉市と小児科医が小児救急のためにやっていること、できること」
「救急現場における小児救急について」
という三つの内容でのお話がありました。
子供の急な発熱や嘔吐・下痢、熱性けいれん、頭部外傷・・・
家庭ではどう対処したらよいか、また、どういう場合に夜間休日診療の受診あるいは救急車の要請をしたらよいのか、それぞれの症状別のポイントや、千葉市の小児救急体制の説明や実態など、とてもわかりやすい解説がなされました。
特に若いお父さん・お母さんにとって、非常に参考になったのではないでしょうか。
私がナルホドと思ったことの一つに、こんな例がありました。
夜間に子供が熱を出したとき、
普段子供と接していることの多いお母さんは「熱は高いけど意外と元気だから、今夜は様子を見よう」と冷静に判断するのですが、仕事から帰ってきたお父さんの方が、体温計の数値だけを見てビックリして慌てて夜間診療に連れてきてしまう
というパターンが意外に多いのだそうです。
さらに言えば、慌てて連れてきたお父さんが医者の質問にはほとんど答えられず、診断に困ることもこれまたよくあるのだそうです。
日ごろから子供とよく関わって普段の子供の様子をちゃんと知っておくことも、急病の時に慌てないための大切なポイントのようです。
それから、
日本小児科学会監修の『こどもの救急』というHPが紹介されたのですが、見てみるとこれがなかなかよくできています。
チェックシートで子どもの症状をチェックしていくと、家で様子を見ていいのか、自家用車ですぐ病院に連れて行った方がよいのか、救急車を呼んだ方がいいのか、たちどころに判断してくれるのです。
医療機関に連れて行く際に用意していく物や注意点など、意外と気づかない事柄も親切に教えてくれます。
小さいお子さんをお持ちの方は、ぜひ一度ご覧になってみてください。
http://kodomo-qq.jp/index.html
その他、
こども救急電話相談「♯8000」や、いちはら健康医療相談ダイヤル24「0124-36-2415」
の活用もよいでしょう。
核家族化などで子育てのノウハウが継承されないことや、逆にインターネットなどによる育児情報の氾濫などによって、現代の若いお母さん・お父さんたちは育児不安に陥りやすくなっています。
女性の社会進出に伴って昼間の育児時間が減り、夜間や休日の受診も多くなってきています。
こうした背景がある一方で、小児科は採算性が合わずに縮小され、小児救急医の不足による過重労働の悪循環に陥っています。
平成元年からの23年間で、千葉市の救急搬送患者数はほぼ二倍になりました。
平成23年のデータでは、そのうちの62%が軽症患者。
18歳未満の患者に絞ると、なんと93%にも上るそうです。
患者は増えても医療資源はなかなか増えない、こんな状態の中でなんとか医療体制を保つためには、
私たち患者側が病気に対するある程度の知識を身に着けて、適切に医療を受診するよう心がけていくしかありません。
医療現場の最前線で毎日頑張っていらっしゃる講師の皆さんの訴えは、とても心に響きました。
実は、そもそも私がこの講演会を楽しみにしていた理由は、
市原市でもぜひ同じような講演会を開きたいと思っているからなのです。
昨年の6月議会で救急医療問題について取り上げた時から、市民ネットでも何かできないかとずっと考えていました。市内の小児科医や消防局のご協力を何とか得て、今年中に実現させたいと思っています。
そういった意味でも、今回の千葉市の取り組みは大いに参考になりました。
最後に、
今日の講演会には、市原市の職員も何人かいらしていました。
私にとっても、市原市民にとっても、彼らはとても心強い存在です(^^)
「急病のとき困らないために!」
千葉市主催・千葉市医師会共催により、千葉市総合保健医療センターで開催されました。
開会の挨拶に立たれた熊谷俊人千葉市長
いわゆる「コンビニ受診」と呼ばれるように、軽症患者の安易な救急車利用や夜間・休日診療受診者の増加によって、疲弊しきっている医療機関や救急体制。
現場の悲鳴を聞いた熊谷市長が、このままでは千葉市の医療体制が崩壊してしまうとの危機感を抱き、平成22年にシンポジウムを開いて市民に適切な医療資源の使い方を呼びかけたのが、この取り組みの始まりです。
今回は、小児科医や救急救命士の方々を講師に招き、
「小児科のお医者さんからお母さま方へ」
「千葉市と小児科医が小児救急のためにやっていること、できること」
「救急現場における小児救急について」
という三つの内容でのお話がありました。
子供の急な発熱や嘔吐・下痢、熱性けいれん、頭部外傷・・・
家庭ではどう対処したらよいか、また、どういう場合に夜間休日診療の受診あるいは救急車の要請をしたらよいのか、それぞれの症状別のポイントや、千葉市の小児救急体制の説明や実態など、とてもわかりやすい解説がなされました。
特に若いお父さん・お母さんにとって、非常に参考になったのではないでしょうか。
私がナルホドと思ったことの一つに、こんな例がありました。
夜間に子供が熱を出したとき、
普段子供と接していることの多いお母さんは「熱は高いけど意外と元気だから、今夜は様子を見よう」と冷静に判断するのですが、仕事から帰ってきたお父さんの方が、体温計の数値だけを見てビックリして慌てて夜間診療に連れてきてしまう
というパターンが意外に多いのだそうです。
さらに言えば、慌てて連れてきたお父さんが医者の質問にはほとんど答えられず、診断に困ることもこれまたよくあるのだそうです。
日ごろから子供とよく関わって普段の子供の様子をちゃんと知っておくことも、急病の時に慌てないための大切なポイントのようです。
それから、
日本小児科学会監修の『こどもの救急』というHPが紹介されたのですが、見てみるとこれがなかなかよくできています。
チェックシートで子どもの症状をチェックしていくと、家で様子を見ていいのか、自家用車ですぐ病院に連れて行った方がよいのか、救急車を呼んだ方がいいのか、たちどころに判断してくれるのです。
医療機関に連れて行く際に用意していく物や注意点など、意外と気づかない事柄も親切に教えてくれます。
小さいお子さんをお持ちの方は、ぜひ一度ご覧になってみてください。
http://kodomo-qq.jp/index.html
その他、
こども救急電話相談「♯8000」や、いちはら健康医療相談ダイヤル24「0124-36-2415」
の活用もよいでしょう。
核家族化などで子育てのノウハウが継承されないことや、逆にインターネットなどによる育児情報の氾濫などによって、現代の若いお母さん・お父さんたちは育児不安に陥りやすくなっています。
女性の社会進出に伴って昼間の育児時間が減り、夜間や休日の受診も多くなってきています。
こうした背景がある一方で、小児科は採算性が合わずに縮小され、小児救急医の不足による過重労働の悪循環に陥っています。
平成元年からの23年間で、千葉市の救急搬送患者数はほぼ二倍になりました。
平成23年のデータでは、そのうちの62%が軽症患者。
18歳未満の患者に絞ると、なんと93%にも上るそうです。
患者は増えても医療資源はなかなか増えない、こんな状態の中でなんとか医療体制を保つためには、
私たち患者側が病気に対するある程度の知識を身に着けて、適切に医療を受診するよう心がけていくしかありません。
医療現場の最前線で毎日頑張っていらっしゃる講師の皆さんの訴えは、とても心に響きました。
実は、そもそも私がこの講演会を楽しみにしていた理由は、
市原市でもぜひ同じような講演会を開きたいと思っているからなのです。
昨年の6月議会で救急医療問題について取り上げた時から、市民ネットでも何かできないかとずっと考えていました。市内の小児科医や消防局のご協力を何とか得て、今年中に実現させたいと思っています。
そういった意味でも、今回の千葉市の取り組みは大いに参考になりました。
最後に、
今日の講演会には、市原市の職員も何人かいらしていました。
私にとっても、市原市民にとっても、彼らはとても心強い存在です(^^)