市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

サーキュラーエコノミー?

2020-09-23 | 環境
今日は、決算審議の経済環境分科会でした。
私は委員ではないので、後ろの席で傍聴。

特に印象に残ったというか、オヤ?っと引っかかったのが、「企業立地奨励金」についての質疑の時でした。
これは企業が一定の条件で市内に工場や研究所など施設を立地するときに市が補助を出すという制度で、その中に「成長分野立地奨励金」というものがあります。
昨年度の実績は、2件。再生可能エネルギー分野と、詳細はわかりませんが何か先端技術分野の企業だったそうです。
市原市は、せっかく臨海部企業群というフィールドがあるのですから、この大きな財産を生かさない手はありません。特に環境に配慮した持続可能性が高い成長産業の誘導は、もっと強力に推し進めてもいいのではないかと、常々思っています。

ところでこの質疑の時に、経済部長が「サーキュラーエコノミー」という言葉を何度か用いました。
あまり聴きなれないカタカナ用語ですが、要するに「資源を採掘して、作って、廃棄する」という経済システムではなくて、「廃棄するものをまた資源にする」という循環型のシステムのことを指すのですね。

廃棄するものを資源にする・・・。プラスチックの再利用?バイオマスエネルギー?
いや待てよ、そう言えば・・・。
ここで、ふと思い出してしまったんです。
以前、市原市も取り組もうとして頓挫した「サーキュラーエコノミー」に。
それは「廃熱利用」です。

臨海部企業のプラントから排出される熱をエネルギーに変えて利用(売電も)するという構想で、東日本大震災の次の年(平成24年)から、大学や関係企業と協議を行っていたんです。
まさに市原市ならではの特徴を生かしたサーキュラーエコノミーですよね。
当時は再生可能エネルギーへの関心がすごく高くて「地産地消エネルギー」とも呼んでいました。

それが3年目ぐらいからトーンダウンしてきて・・・。
アレレ?と思い、4年目の平成27年に私も議会で質疑しました。
結局、大学なり企業なりコンサルなりが話を持ち掛けてきても、市が本気で取り組む気がないと、特にこういうビッグプロジェクトはなかなか実現しないのでしょうね。

いま、またカタカナに言葉尻が変わったとしても、行政が地球温暖化とか持続可能性といったワードにもっと敏感にならなければ、この先も状況は何も変わらないでしょう。

写真は、先週の決算審査特別委員会の教育民生分科会にて。
森山さんに「オザワさん、今日なんだかコワかったよ~」と言われてしまいました。
そ、そんなつもりじゃないんだけどな(汗)



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