市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

補正予算案に反対しました。

2020-09-22 | 議会
先日、「ハテナだらけの補正予算」というブログを書きましたが、
やっぱりハテナは解消されず、反対しました。

主な理由は、そのブログを読んでいただければおよそわかるかと思います。
録画中継もありますので、よろしければそちらも合わせてご覧くださいね。
市原市議会 議会中継 令和2年第3回定例会 9月16日 一般質問(個別)
「2 常任委員長報告・討論・採決」で、反対討論を行いました。15:47くらいからです。



コロナに関する支援・対策・新しい生活様式などのために国からもらった地方創生臨時交付金、約6億3000万円。
もの凄く大きな額です。

このうちのかなりの額が新しい観光振興策に振り向けられているけれど、市原市ってそんなに観光で成り立っていた街だったっけ?
それから「調査」とか「実証実験」とか、掴みどころがない事業が多い。どれほど効果があるのか、どう評価するつもりなのか?
おまけに、外部に丸ごと委託する事業も目立つ。おそらく、ほとんどが都内の事業者でしょう。
地方創生のための交付金が、市内の経済循環に回らず東京都に逆戻り・・・。実に皮肉な話です。

でも一番は、やっぱり優先順位なんですよね。
コロナによって困窮している市民や事業者、医療機関。
今すぐ手を打たなければならないことは他にもたくさんあると思うのです。
6億3000万円で何ができたでしょう。もっと有効に使えたはずです。

その他にも、コロナで1年延期になった里山芸術祭「いちはらアートミックス」の事業費の補正で、約1億4000万円も増額され、総額5億3000万円に!
海外のアーティストの渡航滞在費が大きいそうですが、詳細な積算根拠や妥当性は明らかにされませんでした。
これだけの大規模イベントの効果を市民にどのような形で還元するのか、果たして今の市の身の丈に合っているのか、いま真に優先すべき事業なのか、改めて立ち止まって検討する必要があります。

そんな理由を述べて、反対。
しかし他の会派は全員賛成で、あっけなく承認されてしまいました。

逆に、賛成の理由を知りたい。本当にこれでいいのか・・・。

職員も、通常業務に加えて災害や新型コロナへの対応が続く中、年度途中にこれだけの予算規模で新たに事業を始めるとなると、負担もかなり増すでしょう。
結果的に市民サービスにしわ寄せが来ることも、とても心配なのです。


最新の画像もっと見る