前回のブログでご紹介した若宮団地のマーケットで、
主催者のお一人として奮闘されていた小野さん。
空き家をよみがえらせることで団地を活性化させるという
「オンリープロジェクト」も手がけてらっしゃいます。
第1弾はカフェを造りました。以前ご紹介しましたね。
そして、待ってました第2弾、
シェアハウス(オンリーハウス)の内覧会にお邪魔してきました!
既に若者3名の入居が決定済みです。
外観は周りにたくさんあるテラスハウスと全く変わらず、
庭の整備もまだこれからということで雑然としていますが・・・
玄関を入るといきなりシンプルオシャレなダイニングキッチンが!
個人的に目を引いたのが、この昭和チックなすりガラス。
洗面所は2カ所設置されています。
庭に面した共同のリビング。
天井のプロジェクターから映画などを映すこともできます。
階段を上って・・・
2階の個室。
このシェアハウスの面白いところは、
先に入居者を決めてから改築。
入居者の希望を設計に反映させたり、入居者も内装を手伝ったりするなどして出来上がった、
いわば「注文住宅」ならぬ「注文シェアハウス」ということ。
珍しい仕掛けですよね。
入居する若者達もこのハウスにより愛着がわくでしょうし、
ひいては団地への愛着に繋がることになるかもしれませんね。
因みに3名の入居者は、
一人は市内在住で都内勤務、
一人は近隣市在住で市原市勤務、
一人は都内大学生。SNSで知って申し込まれたのだそうです。
団地内にはまだまだ空き家がたくさんあるので、
小野さんの空き家再生プロジェクトも今後どんどん進むでしょう・・・と言いたいところですが、
お話を伺うと、持ち主不明の空き家が多くて難儀しているとのこと。
登記簿を確認しても、相続の際に名義変更が行われていなかったり、
転居の際に住所変更されていないなどの理由で、
所有者を追うことができないケースが多いのだそうです。
こうした土地、日本中で合わせると九州の面積よりも広くなるんですって!
実にもったいない事ですし、環境や治安の悪化にも繋がりますね。
現在、この所有者不明土地問題の解消に向けて法律が改正されたところなので、
これから少しずつでも活用が進むことを期待したいですね。