なかなか虫が見つからない時季だが、大変珍しい虫に出会った。
虫観察の帰り道のこと、地表を前進して歩いている虫がいた。
調べて見ると、徘徊性のウスバカゲロウ科の一種 マダラウスバカゲロウ幼虫のようだ。
ひむか昆虫記様には、次のようにある。
黒っぽい幼虫、種名はわからないが、すり鉢状の巣穴を作らない、徘徊性のウスバカゲロウ科の一種である。
なぜなら、この幼虫は前進歩行をするからだ。
すり鉢状巣穴を作るウスバカゲロウ幼虫は、前には進むことができず、後ろに下がることしかできない。後ろに下がりながら、グルグル輪を描くように身を沈め、あのすり鉢状の巣穴を完成させる。
(写真の2種は)見た目にも形態の明らかな違いがわかるが、それに加えて歩き方の違いでも別種であることがはっきりする。
日本のウスバカゲロウ科(約17種)のうち、巣穴を作らない徘徊性の種のほうが多いが、その居場所を突き止めるのは難しく、
未だに幼虫が見つかっていない種もあるという。
http://www.shinkai.info/himuka_blog/2013/12/post-1712.html
また、
様には、マダラウスバカゲロウとして、
ウスバカゲロウ科とツノトンボ科との類縁関係を探るうえで重要な種であり、かつ個体数が希少であるため。(選定理由)
オス成虫の体長は28.0mm程度、前翅長は34.0mm程度。近縁種のコマダラウスバカゲロウより大型で、前翅後縁部に明瞭な弓形の紋様がある。体色は淡茶褐色。日本産ウスバカゲロウ類の中で最も美しい種である。
幼虫は非営巣性のアリジゴクで、ツノトンボ科幼虫に似ている。低山の崖地の基部や、樹木基部に堆積したシルトの表面下で餌を待ち伏せしている。
幼虫の生息環境はさほど特異なものではないが、営巣しないためその発見は大変難しい。
等とある。
また、
虫ナビ様では、成虫の写真が見られる。
ウスバカゲロウの一種。
前翅の後縁沿い中央付近に半円形の黒い縁取りの紋があり、翅を閉じていると円形に見える。
後翅後方には黒色の太くて大きい斑紋がある。
山地性で珍しい種。
とある。
https://mushinavi.com/navi-insect/data-amimekagero_usuba_madara.htm
アリジゴク 。ウスバカゲロウの幼虫 ウイキペディアより。
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