悪名高きドクガ。
間違って触ったら水で流すか粘着テープで毒毛をとるのがいいらしい。
掻かないことが肝心だという。
「ホンチ」を闘わせるという遊びは、関東でもほとんど横浜と千葉県の一部にのみ限られた遊びで、東京や鎌倉の人でも知らないそうである。もともとは、房総の漁師が雨で漁に出られないときの賭け事だったとその本には書いてあった。蜘蛛合戦は日本各地の漁師町に分布するが、コガネグモなどのもっと大型の蜘蛛が普通で、「ホンチ」を用いるのはごく局地的な習俗だそうである。また、「ホンチ」の正式の和名は「ネコハエトリ」というのだという。もちろん、農薬が多用される今日、マサキの葉を掻き分けても「ホンチ」の姿はない。