猿八座がこれまで取り組んだ説経節に「弘知法印御伝記(こうちほういんごでんき)」という外題がある。江戸孫四郎の正本であり、説経正本集第3に収録されている紛れもない「説経節」である。この「説経節」は、新潟の義太夫語りで越後角太夫と言う方が、義太夫を活用して節付けされている。BSTBSで放映もされたので、ご覧になった方もおられるかも知れない。角太夫さんは、現在、猿八座を去られているので、その後釜が私というわけである。
第4の仕事として、「弘知法印御伝記」の再演を考えているところである。10月の心萃房での稽古の帰りに、「弘智法印」様に会いに行って、この仕事にとりかかってもよいかどうかお尋ねしてきた。
これも長大な話であるが、即身成仏された「弘智法印」の奇想天外な物語である。新潟県長岡市寺泊野積、弥彦山の西山麓、日本海を望む中腹、西生寺に「弘智法印」は即身成仏として御座しておられた。(弘智堂内部写真の奥の御簾の中)
「弘智法印」様のお許しがあれば、やがて形になることでしょう。
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