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◆自衛隊の軍備増強にすごい金が投入されている
民主党の分裂騒動に世間の目が奪われているスキに、驚くべきことが決まっていた。野田政権がオスプレイの強行配備を決めた6月29日、防衛省は次期戦闘機「F35」4機分を米政府と正式契約したと発表したのだ。
「F35は最新鋭ステルス戦闘機とされていますが、1機が100億円以上とベラボーなのに、実は欠陥だらけで、まだ開発途上。日本に納入されるのも、早くて2019年になる。米軍や英国、カナダ、オーストラリアなどの同盟国は、すでに調達の中止や見直しを決めている代物です。なぜ、日本だけ急いで契約する必要があるのか分かりません」(自民党関係者)
防衛省は、2012年度予算に訓練用シミュレーターなどの関連経費を加え約600億円を計上している。大増税をしなければ国が滅びるほどの財政難だというのなら、まずはこういうムダな防衛予算を削ったらどうなのか。
元外交官で評論家の天木直人氏が言う。
「野田政権の外交方針は徹底した対米従属。思いやり予算を含め、防衛予算は別枠になってしまっている。今度のアフガン支援でも拠出をのまされた。在日米軍の駐留費を減らしたいアメリカは、日本の軍事力を強化させたいと考えている。だから、中国の脅威を必要以上に煽(あお)る。与党内で、野田首相や前原政調会長らタカ派の声が大きくなっていることも気になります。彼らは消費増税分は社会保障に使うと説明していますが、カネに色はついていない。いずれ自衛隊の増強に使われても不思議はないのです」
実際、昨年末に政府が民主党に提出した内部文書には〈防衛費や公共事業にも使う〉とハッキリ記載されていた。野田は、親が自衛隊員だったことを自慢していた男だ。消費税が軍備に使われてもおかしくない。
◆野田政権閣僚は確実に上等な背広を着るようになっている
ドジョウが金魚気取りか。野党時代はくたびれたスーツを着ていた野田が、「首相になって上等なスーツを着るようになった」と評判だ。民主党関係者がこう言う。
「最近、いいスーツ着てるよね。ヨレヨレのスーツに白いスニーカーで街頭演説をしてた人とは思えない。昔はネクタイも2本しか持ってないと言ってたけど、今は取っ換え引っ換え。靴も高そうで、ピカピカ光ってる。安住財務相も、サイズが合わない背広の中で体が泳いで、“チビっ子ギャング”とバカにされていたのがウソのよう。最近はオーダーメードのスーツなのでしょう、ピシッとしてますよね。いい靴を履いているせいか、身長まで大きく見える」 そういわれると、他の閣僚も野党時代と比べて格段に上等なスーツを着るようになっている。
首相就任時、野田はことさら庶民派をアピールしていたものだ。「吉野家やサイゼリヤにも行く」と言ってみたり、散髪も10分1000円の激安チェーンで済ませるパフォーマンスも見せた。
「菅前首相と同じで、庶民派をウリにしていた野田首相も、今では高級料理店通いが常態化しています。小沢グループが離党届を出した2日の夜は、前原政調会長や、長妻氏ら一体改革の実務者と赤坂のうなぎ店で“打ち上げ”をしていました。軽くつまんで1万円の高級店です。先月28日は、麻布台の焼き肉店で一体改革特別委の中野委員長らと会食。ここは麻生元首相もお気に入りの店で、ヒレ肉が100グラムで7000円。庶民がおいそれと入れる店ではありません。官房機密費から出ているのかどうか不明ですが、与党幹部になると使えるカネはケタ違いになる。政権与党は一度やったらやめられないといわれるのもナットクです」(全国紙政治部デスク)
庶民に大増税を強いておきながら、自分たちは涼しい顔して高級スーツを身にまとい、うまいメシを食う。そりゃ楽しかろう。こういうのを与党病と言う。
◆この政権は国民生活より自分たちと富裕層のための政治を目指している
野田は増税を「国民のため、将来のためにやり抜く」と力説する。救国の英雄にでもなったつもりみたいだ。
では聞きたいが、野田の言う「国民」って誰なのか。その目線の先に一般庶民の生活は見えているのか。増税で喜ぶのは、財務官僚と財界だけだ。
「財界が消費税アップを要望しているのは、法人税を引き下げ、その分を消費税で穴埋めさせるためです。それだけでなく、大企業にとって消費税はウマミがある。輸入戻し税の制度があるため、消費税率が高いほど輸出企業が儲かる仕組みなのです。そもそも消費税は逆進性が強く、低所得層ほど負担が大きい。金持ちにはありがたい税です。今回の一体改革では、“富裕層増税”の所得税率上限引き上げや相続税率の改正は見送られました。これでは、富裕層優遇とみられても仕方ない。フランスでは、新しく誕生したオランド政権が、財政赤字削減のために富裕層や大企業を対象とする増税を盛り込んだ補正予算を決定。サルコジ前政権が実施を決めていた付加価値税の引き上げは撤回しました。これが世界の潮流なのに、不況時に増税なんて狂気の沙汰です」(シンクタンク研究員)
自民党が長年、財界、霞が関、富裕層の利益を優先させてきたために、この国はダメになってしまった。だから、庶民が立ち上がり、政権交代が実現したのだ。
なのに、その民意が否定した自公と手を組んで、庶民イジメの大増税を強行しようとする。とてもマトモな神経ではない。民主主義を踏みにじる暴挙だ。
「野田政権の談合独裁を許していたら、国民は殺されてしまう。ますます格差が拡大し、1%の富裕層だけが甘い汁を吸い続ける世の中になってしまいます」(本澤二郎氏=前出)
だから、小沢が一貫して訴え、新党の大義にも掲げる「国民生活が第一」に国民は共感する。小沢新党に期待が集まるのは当然なのだ。富裕層のためだけの政治なんていらない。
(mokeihikiさんの許可を得て転載してます)
◆自衛隊の軍備増強にすごい金が投入されている
民主党の分裂騒動に世間の目が奪われているスキに、驚くべきことが決まっていた。野田政権がオスプレイの強行配備を決めた6月29日、防衛省は次期戦闘機「F35」4機分を米政府と正式契約したと発表したのだ。
「F35は最新鋭ステルス戦闘機とされていますが、1機が100億円以上とベラボーなのに、実は欠陥だらけで、まだ開発途上。日本に納入されるのも、早くて2019年になる。米軍や英国、カナダ、オーストラリアなどの同盟国は、すでに調達の中止や見直しを決めている代物です。なぜ、日本だけ急いで契約する必要があるのか分かりません」(自民党関係者)
防衛省は、2012年度予算に訓練用シミュレーターなどの関連経費を加え約600億円を計上している。大増税をしなければ国が滅びるほどの財政難だというのなら、まずはこういうムダな防衛予算を削ったらどうなのか。
元外交官で評論家の天木直人氏が言う。
「野田政権の外交方針は徹底した対米従属。思いやり予算を含め、防衛予算は別枠になってしまっている。今度のアフガン支援でも拠出をのまされた。在日米軍の駐留費を減らしたいアメリカは、日本の軍事力を強化させたいと考えている。だから、中国の脅威を必要以上に煽(あお)る。与党内で、野田首相や前原政調会長らタカ派の声が大きくなっていることも気になります。彼らは消費増税分は社会保障に使うと説明していますが、カネに色はついていない。いずれ自衛隊の増強に使われても不思議はないのです」
実際、昨年末に政府が民主党に提出した内部文書には〈防衛費や公共事業にも使う〉とハッキリ記載されていた。野田は、親が自衛隊員だったことを自慢していた男だ。消費税が軍備に使われてもおかしくない。
◆野田政権閣僚は確実に上等な背広を着るようになっている
ドジョウが金魚気取りか。野党時代はくたびれたスーツを着ていた野田が、「首相になって上等なスーツを着るようになった」と評判だ。民主党関係者がこう言う。
「最近、いいスーツ着てるよね。ヨレヨレのスーツに白いスニーカーで街頭演説をしてた人とは思えない。昔はネクタイも2本しか持ってないと言ってたけど、今は取っ換え引っ換え。靴も高そうで、ピカピカ光ってる。安住財務相も、サイズが合わない背広の中で体が泳いで、“チビっ子ギャング”とバカにされていたのがウソのよう。最近はオーダーメードのスーツなのでしょう、ピシッとしてますよね。いい靴を履いているせいか、身長まで大きく見える」 そういわれると、他の閣僚も野党時代と比べて格段に上等なスーツを着るようになっている。
首相就任時、野田はことさら庶民派をアピールしていたものだ。「吉野家やサイゼリヤにも行く」と言ってみたり、散髪も10分1000円の激安チェーンで済ませるパフォーマンスも見せた。
「菅前首相と同じで、庶民派をウリにしていた野田首相も、今では高級料理店通いが常態化しています。小沢グループが離党届を出した2日の夜は、前原政調会長や、長妻氏ら一体改革の実務者と赤坂のうなぎ店で“打ち上げ”をしていました。軽くつまんで1万円の高級店です。先月28日は、麻布台の焼き肉店で一体改革特別委の中野委員長らと会食。ここは麻生元首相もお気に入りの店で、ヒレ肉が100グラムで7000円。庶民がおいそれと入れる店ではありません。官房機密費から出ているのかどうか不明ですが、与党幹部になると使えるカネはケタ違いになる。政権与党は一度やったらやめられないといわれるのもナットクです」(全国紙政治部デスク)
庶民に大増税を強いておきながら、自分たちは涼しい顔して高級スーツを身にまとい、うまいメシを食う。そりゃ楽しかろう。こういうのを与党病と言う。
◆この政権は国民生活より自分たちと富裕層のための政治を目指している
野田は増税を「国民のため、将来のためにやり抜く」と力説する。救国の英雄にでもなったつもりみたいだ。
では聞きたいが、野田の言う「国民」って誰なのか。その目線の先に一般庶民の生活は見えているのか。増税で喜ぶのは、財務官僚と財界だけだ。
「財界が消費税アップを要望しているのは、法人税を引き下げ、その分を消費税で穴埋めさせるためです。それだけでなく、大企業にとって消費税はウマミがある。輸入戻し税の制度があるため、消費税率が高いほど輸出企業が儲かる仕組みなのです。そもそも消費税は逆進性が強く、低所得層ほど負担が大きい。金持ちにはありがたい税です。今回の一体改革では、“富裕層増税”の所得税率上限引き上げや相続税率の改正は見送られました。これでは、富裕層優遇とみられても仕方ない。フランスでは、新しく誕生したオランド政権が、財政赤字削減のために富裕層や大企業を対象とする増税を盛り込んだ補正予算を決定。サルコジ前政権が実施を決めていた付加価値税の引き上げは撤回しました。これが世界の潮流なのに、不況時に増税なんて狂気の沙汰です」(シンクタンク研究員)
自民党が長年、財界、霞が関、富裕層の利益を優先させてきたために、この国はダメになってしまった。だから、庶民が立ち上がり、政権交代が実現したのだ。
なのに、その民意が否定した自公と手を組んで、庶民イジメの大増税を強行しようとする。とてもマトモな神経ではない。民主主義を踏みにじる暴挙だ。
「野田政権の談合独裁を許していたら、国民は殺されてしまう。ますます格差が拡大し、1%の富裕層だけが甘い汁を吸い続ける世の中になってしまいます」(本澤二郎氏=前出)
だから、小沢が一貫して訴え、新党の大義にも掲げる「国民生活が第一」に国民は共感する。小沢新党に期待が集まるのは当然なのだ。富裕層のためだけの政治なんていらない。
(mokeihikiさんの許可を得て転載してます)