アンダンテ ~私の歩幅で~

季節のこと、音楽のこと、誕生日シリーズなど

発声の制限

2006年11月09日 | 雑記
数日前、義父がちょっとした手術を受けた。
日帰りなので、入院する必要はなかった。

義父は少し前から声が出にくくなっており、
一所懸命に話をしても、かすれたような声なので、
慣れない相手には、なかなか通じない。

人間、話が通じないということは、
かなり辛いことだと思う。
コミュニケーションがとれないからだ。

腫瘍か何かができているのかも?
・・という不安もあり、検査してもらった結果、
特に何でもないということがわかり、一安心。

では、なぜ声が出ないのか?
加齢により声帯が痩せてしまい、
上手く働いていないとのこと。

声帯にコラーゲンを注入すれば、
また普通に話せるようになるという。
注射器のようなもので注入するので、
切開する必要はなく、本人の負担も小さい。
術後の食事制限も一切ない。

しかし、手術直後は、精神的に大変だった。
術後3日間は、話をしてはいけないとのこと。
声帯を安静に保たないと、注入したコラーゲンが
流出してしまう可能性があるからだ。
そうなってしまうと、元の木阿弥。

話すこともだが、咳なども声帯への負担が大きいので、
なるべく抑えるようにとのこと。

しかし、人間、実際は声が出るのに、
意識して声を出さずに3日間生活するということは、
かなり大変なことである。
声を出して笑うことも、避けなければならない。

義父は話すことが大好きなので、
声を発することを我慢するのは、
余計に大変なことだったと思う。

人間は、ひとりでいても、
何らかの音声を発することは多々ある。
それを3日間、完璧に我慢するのは、
不可能に近いかもしれない。

義父に話しかける前には、
声を出さないようにと念押ししてから、
用件のみを話すようにしていたが、
義父の口からは、つい言葉が漏れる・・。
筆談にしても、「あぁ・・」と声が出てしまう。

それでも、どうにか、3日間が過ぎた。
でも、これですべてOKというわけではなく、
期間を空けて、また同じことを
2回は繰り返さなくてはならない。

早く一段落して、義父と支障なく話せる日が来るのを、
とても待ち遠しく思っている。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿