2020年追記:こちらは閉業されています。
気がかりなことがあって、かつて10年ほど住んでいた文京区本郷6丁目周辺を歩いてきました。
東京駅で丸の内線に乗り換え、本郷三丁目で下車。
歩き慣れた本郷通りをテクテク8分ほど。
(住んでいた当時はヘタレだったので、御茶ノ水駅からバスをよく利用していました)
まずは、超ご近所さんだったけど2回ほどしか入店したことがなかった万定さんでランチ。
20年振りの入店です!
万定フルーツパーラー
ちょっとヨーロッパ風な意匠をこらした看板建築に、昭和レトロな「ひさし」とガラスの入口。
看板建築の多くは壁がフラットだけど、ひさしが付いているのは珍しい・・かな?
それはさておき、創業は大正初期、この建物自体も大正期に建てられたもので、外装を昭和初期に改装しているとのこと。
本郷には昭和の喫茶店が多いのですが、もちろん狙ったレトロではなく歴史を重ねて古くなり
そのまま使っているという、このあたりでは日常なのです。
当時2回しか来ていないので、もちろん奥さんは覚えているはずもなく「〇〇んとこの娘です」と言うと、ウチの店の名前は覚えててくれた様子。
私も正直、当時の奥さんを覚えていないのですが、とてもにこやかで上品な奥さんです。
今では皆さん、撮影されていくらしく快く了承いただきました。
(入って右側のスペースにはお客さんがいらしたので、左側だけを撮影)
店内は20年前に来た時と変わっていません、たぶん。というか、ずっと変わっていないと思う。
タイル張りの床、壁のデザイン、ブラウン管のテレビ、手書きのメニュー・・
机の配置くらいは変わってるかも^^;
奥さんおひとりで切り盛りしています。私のすぐ後に、6人グループの年配の女性客と
男性2人客と、3人家族が入店して忙しそうでした。
昭和9年に購入したというレジスター。なので表示は円と銭
お会計のたびにガシャンガシャンとものすごい音、でも雰囲気に合った音がします。
古き良き時代の、代表のような品物。
さてランチは、看板メニューのハヤシライスと、絞りたての天然苺ジュースをいただきました。
最初はオレンヂジュースをお願いするつもりでしたが「今ですと苺もまだありますよ」と
教えてくださったので^^
甘酸っぱくて美味しい~^0^
※入って右側の席の近くに苺ジュースの表示あった!
入ってすぐは、そちらにお客さんいらしたので見なかった・・
そしてハヤシライス!
最初にトマトの酸味が来て、あとからコクがやってくる美味しいハヤシライスです。
お肉が少ないように見えますが、実は結構沈んでます。
紙ナプキンで包まれたスプーンがまた昭和そのもの。
カレーも美味しいんですよ~
好みはありますけど。
この家紋のようなマークは、カレー皿とスプーンと果物(種付き)かな?
看板メニューがうまく表現されたマークですね~
古くからあるものを受け継ぎ大切に使い、昔ながらの味を守っていく・・
今、なかなか出来ることではありません。
移り変わりの激しい時代の中で、とても貴重な存在です。
自分は20年振りのくせに・・^^;
これを機会に時々訪れよう。
そして次は、気がかりだった喫茶店へ・・・。
万定(まんさだ)フルーツパーラー
東京都文京区本郷6-17-1
03-3812-2591
東京メトロ丸の内線本郷三丁目徒歩8分
東京メトロ南北線 東大前徒歩7分
御茶ノ水駅から都バス利用の場合「東大正門前」下車1分
11:00~15:00
不定休