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小さなことから

2021-06-02 06:44:40 | 日記
我々は、自分たちの祖先と比べれば良い時代を生きていると感じているはずだ。
だが、本当に自由で快適な生活を手に入れたのだろうか。
ここ2世紀ほどの間は、社会主義・ファシズム・共産主義・民主資本主義などが競合していた。
しかし、1989年にベルリンの壁の崩壊とともに、新自由主義が勝利を収めたかのように見える。
しかしだとすれば、世界で急増している自己中心主義や地球環境不安はどう考えれば良いのか。
そんな解のひとつとして、ハーバードのマイケル・ピュエット教授が東洋哲学に光を当てている。

◆礼の規範に立ち返る
 我々は勤勉が成功につながると教わるが、それでも貧富の差は拡大し、社会的流動性は低下している(格差の固定化)。
 生活は新しい技術によって快適になったが、恐ろしい規模の環境上・人道上の危機に直面している。
 未来の歴史学者は現代を振り返って、繁栄と平等と自由と幸福の時代と考えるだろうか。
 危機を目前にしながら、なんの対応策もとらなかったと定義するのではないか。
 紀元前600年から紀元前200年にかけての哲学を掘り下げることで、人々が世界に秩序をもたらす方法を議論してきたことがわかる。

 私心に打ち克って礼の規範に立ち返るべきだ。
 「お願いします」と「ありがとう」によって、新しい世界が発展をはじめる。
 人々が互いを対等の存在であると扱えば、人間はみな平等であるという世界に変わっていく。
 小さなことをないがしろにしていては、大きな変化は生まれない。
 人々が行動を改めるには、小さなことから始めなければならない。
 孔子は、礼によってのみ仁を修養できると説いたはずだ。
 ふうんですね。ハーバードで東洋哲学ですか・・・