ビールはこうだった

ここ東海地方は例年よりもずいぶんと早い梅雨入りだ。
梅雨時の雨は好きな人はあまりいないと思うが、それでも農作物や水資源のことを考えると必要なものだろうな。
おいらは梅雨時にも、また梅雨の中休み中にももれなく晩酌はしているが、少しそのビールについて考えてみた。

◆ビールはたくさん飲めても、水はそうはいかない
　自宅でもビアホールでも、ビールの一気飲みはうまいものだ。
　では、暑いときに水を一気飲みは出来るだろうか。
　残念ながら、それは難しいようです。
　これは、体の受け入れ方が違うため。
　ビールも水も、食道から胃に入ってそこに一時貯められるまでは同じです。
　しかし、ビールを含むアルコール類は、胃壁と腸壁双方から吸収されます。
　これに対し水は、胃から十二指腸へ少しずつ送られ、小腸から大腸へと進み、腸壁から吸収されるのです。
　またアルコールは、二酸化炭素や糖分を含むと吸収が早まるという性質もあるようだ。
　さらには、利尿作用もあいまって、この吸収度合いに差がありビールはたくさん飲めるという訳だ。

　暑い日に、冷えたビールをグイッと飲むとそれはうまいものだ。
　だが、冷やし過ぎるとビールの味わいは落ちるそうだ。
　それは、ビールの命はなんといっても泡だからだ。
　泡によって口当たりを滑らかにし、苦みやアルコールの刺激を和らげているそう。
　泡がないとビール独特の味を十分楽しむことが出来ないのだとか。
　泡のもとである二酸化炭素が、ビールに溶ける量は温度によって変わる。
　冷やし過ぎるとその量は増えるので、泡が出にくくなってしまうようだ。
　でその温度は、１０度前後が理想的で、通常の家庭用冷蔵庫はやや冷え過ぎのようだ。
　ということで、待ちきれないかもしれないが、自宅でビールを飲むときは冷蔵庫から出して少し待ってから飲むのが良いようだ。